<参院選後の相場をどうみる> 楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之氏

 当面は今年度第1四半期企業業績の発表と、参院選がスケジュール面ではビッグイベントとなるが、いずれも株式市場にとってはプラスに作用しやすいということはいえる。ただし、参院選後の市場の風景については、手放しで楽観できる状況にはない。自民・公明の政権基盤が固まるから単純に良しとするのではなく、安倍首相の求心力が強まるなかでアベノミクスの具体的な政策実行が肝要となる。政権の基盤強化に安心して成長戦略推進がおざなりになってしまっては本末転倒となるわけで、マーケットは失望売りで応えるような展開にも陥りかねない。
 成長戦略においては法人税の実効税率の引き下げや労働市場の規制緩和などが、日本経済活性化の一翼を担う政策として注目される。
 また、TPPや経済特区構想などで日本の競争力をどう引き出していくかも重要な課題だ。底流には自由貿易の推進と国際ビジネスルールの統一化という2つの柱があり、これにしっかり対応することで海外需要の取り込みを図っていくことが可能となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)