事前の期待値ハードルが上がっている感有…!?

英・欧金融緩和策に反応 - ユーロ・ポンド売り加速
※ご注意:予想期間は7月6日と表示されていますが、本日(5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 米国市場の休場(独立記念日)で流動性が低下する中、昨日はユーロ売り・ポンド売り、つれてドル買い・円買いがもたらされました。

 英・欧の金融政策は共に“現状維持”とされたものの、金融緩和策に関しては“さらなる増強”“長期化”が示されたからです。特に「金融政策の先行き見通しはいわない」としてきたECB(欧州中央銀行)が「金融緩和策を長期にわたって維持」との異例の表明は、サプライズとして捉えられました。こうしてユーロ売り・ポンド売りは加速し、130円付近で推移していたユーロ円は128円後半へ、152円台で推移していたポンド円は150円前半へとそれぞれ急落しました。

 一方でこうしたユーロ売り・ポンド売りは、対ドルでも加速しました。1.30ドル付近で推移していたユーロドルは5月29日以来となる1.28ドル後半へと値を下げ、1.52ドル半ばで推移していたポンドドルも1.50ドル半ばと同じく5月29日以来の安値水準へと急落しました。
大台は回復したものの、動きは鈍い - ドル円
 こうしてドル買い・円買いの動きに挟まれた格好のドル円ですが、前日にリスク回避から円買いが進行していただけに、昨日はややドル買いが上回りました。もっとも米国市場休場の影響で流動性は乏しく、その歩みはジリジリとしたものでした。何とか100円の大台は回復したものの、上値も押さえられたままで昨日の取引を終えています。
東京タイムは小動き、欧州タイム以降はリスク選好?
 こうした迎えた本日は、今週最大のイベントである米雇用統計当日となります。このため東京タイムは積極的なポジション形成は回避されやすく、小動きに終始すると見られます。一方で、昨日の英・欧の金融政策“長期化”は日・米金融当局の立ち位置の違いと同じく、ドル買いを促しやすい要因となります。このため欧州タイム以降は“リスク選好”に傾斜してもおかしくなく、米雇用統計への期待感から新たなドル買い・円売りが誘発されないとも限りません。
ただし“6月分”は季節調整を受けやすい…?
 ただし気をつけておかなければならないのは、今回発表の米雇用統計は“6月分”の統計であるということです。なぜならこの“6月分”は「過去13回中10 回は事前予想を下回る」という、芳しくない経緯を持っているからです。もちろん「過去は過去」であり、「今回もそうなる」とは限りません。概ね好内容となった前哨戦を背景に“事前の期待値ハードル”が上がっている感がある中で、「“6月分”は季節調整を受けやすい」との声もあります。
ネガティブインパクトにも注意を…?
 ドル買いに傾斜したがっているように見えたマーケットですが、一昨日には欧州絡みのリスク回避姿勢へと傾斜するなど、わずかではあるもののマーケットテーマが変わりつつあるようにも感じます。テクニカル的には分厚いドル売りオーダーが展開する100.50円付近や3日高値(100.85円)が目前であり、これらを乗り越えて「日足・一目均衡表先行スパンの雲の上限(101.17円)を突破できるか?」が大きなポイントとなりますが、現時点の状況では“一方通行のドル買い台頭は敬遠されやすい”と考えて、逆にネガティブインパクトの可能性に注意しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:101.169(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値4:101.000(大台)
上値3:100.853(7/3高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:100.547(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:100.273(7/3の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:100.000
下値1:99.608(ピボット1stサポート、7/3~4の50%押し)
下値2:99.269(50日移動平均線、7/3安値、ピボット2ndサポート)
下値3:98.898(日足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
下値4:98.352(6/28安値)
下値5:98.145(日足・一目均衡表先行スパン下限)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:43 ドル円 抵抗・支持ライン追加