<話題の焦点>=10万円介護ロボット関連、政府主導で普及促進へ

 政府は、比較的安価な新型の介護ロボット普及に乗り出す。要介護者が歩くのを支えたり、高齢者を抱える介護職員の負担を軽くしたりするなど、機能を絞った10万円程度のロボットの開発を支援する。さらに、介護保険の対象を広げ、こうしたロボットを月数百円でレンタルできるようにする。具体的には、(1)介護する人が高齢者らを抱え上げる時の負担を減らす(2)高齢者らが自分で歩くのを支える(3)排せつ時の支え(4)認知症の人を見守るシステム――の4分野。

 75歳以上の後期高齢者は今後40年にわたり、2400万人までの増加が見込まれ、介護・福祉系ロボットの潜在市場予測は、15年の自立支援134億円、介護・介助支援33億円がそれぞれ、35年には2206億円、1837億円へと拡大するものとされている。

 個別銘柄では、セコム<9735.T>が頚髄損傷や筋ジストロフィーなどさまざまな障害によって手が使えず、介助無しでは食事ができない人をサポートする食事支援ロボット「マイスプーン」で高い実績を残している。サイバーダインの装着型歩行支援ロボット「HAL」は、大和ハウス<1925.T>と連携して生産拠点を整備し、現在病院・介護施設全国約160施設に360台ほどがレンタル販売されている。トヨタ自動車<7203.T>は、歩行アシストロボットなどの医療介護支援ロボットの13年中での実用化を表明。パナソニック<6752.T>は、病院業務支援ロボットの一環として、ロボティック・ベッドや薬剤搬送ロボットなどの事業化を目指し実証中だ。アスカ<7227.NG>は歩行補助ロボット新発売。フランスベッドホールディングス<7840.T>は体圧分散マットを手掛けている。

◆主な介護ロボット関連銘柄

銘 柄<コード>     株価   PER

ハウス<1925.T>    1945  15.4
パナソニック<6752.T>  818  37.8
トヨタ<7203.T>    6230  14.4
アスカ<7227.NG>     585  13.3
フラベッド<7840.T>   194  29.0
セコム<9735.T>    5470  18.0

※株価は3日終値、単位:円、倍

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)