<私の相場観>=光世証券・執行役員 西川 雅博氏

 株式市場は先月末から回復基調に転じようやく落ち着きを取り戻してきた。バーナンキ議長の出口戦略言及をきっかけとした下げ相場は終了し、当面は年後半の上昇相場に向けた地ならしの時期に入ったとみている。

 米国の量的緩和策終了観測に加え中国金融不安やポルトガル政局混乱など世界的に不透明要因が相次いだが、株価と円相場におけるリスクオフの動きは限定的で、アベノミクス効果は持続している。今回の調整は海外ファンド勢の決算対策という季節的要因が大きく影響したと考えられる。

 次回11月の決算までは再度日本株の買いポジションを積み上げやすい期間であり、海外投資家動向は需給にプラスに働いていくであろう。参議院選挙に関しては、ほぼ大勢が決しており結果自体に思惑は働かないが、安定政権の誕生は時間の経過と共に経済活動全般に想定以上の効果をもたらすことが期待出来る。

 日経平均で半値戻りを達成したこともあり、しばらくは上下限定の持ち合い相場ながら、秋口以降は企業業績の上振れ期待から高値に挑戦する上昇相場が始まると予想している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)