軽視できない〝猛暑関連消費〟の勢い

外国人買い攻勢で続伸、マザーズに2社新規上場
 10日の東京株式市場は、日経平均株価が続伸となりそうだ。外国人投資家からの日本株買いが積極化していることに加え、中国リスクがやや沈静化していることなどが追い風として作用する。

 9日の東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、6社ベースで、売り900万株、買い3100万株で、差し引き2200万株と久しぶりの大幅買い越しで、10営業日連続の買い越しとなった。5月下旬からの急落以降、やや手控え姿勢にあった欧州系年金などが再び資金を振り向けているようだ。

 東証マザーズ市場に、衣料品・雑貨のインターネット販売、玩具の卸売販売などを手掛ける夢展望と、インターネットを活用した写真販売サービスを行うフォトクリエイトの2社が新規上場する。 
"40度到達!?"での注目企業は?
 山梨県甲州市で最高気温39.1度を記録するなど、日本列島は9日も幅広い地域で猛暑に見舞われた。気象庁は連日、高温注意情報を発表。熱中症にかかる危険性が高まっているとして、水分をこまめに取るなど健康管理に十分注意するよう呼び掛けている。

 想定していなかったこの連日の猛暑は、夏物消費関連の業界にとっては強烈な追い風となりそうだ。平年に比べて極めて早い梅雨明けと猛暑の到来を受けて、株式市場でも夏物商戦に改めて期待する見方が強まっている。

 市場関係者は「エアコン、衣料品など夏物商品は通常7月中にどれだけ暑くなるかが勝負。8月に入って残暑が厳しくなっても消費者は我慢する傾向が強いし、バーゲンセールがスタートしてしまう。その意味で平年に比べて10日以上早く梅雨明けしての猛暑到来は、需要拡大に大きく寄与する可能性が高い」としている。

 個別銘柄では、エアコン関連で売上構成比率の高いダイキン工業、富士通ゼネラルに注目。扇風機では山善やツインバード工業。また、水を微細な霧の状態にして噴射し、地上の一定エリアを局所的に冷却するドライミスト装置は能美防災、やまびこ、丸山製作所が手掛けている。

 このほか、日傘のムーンバット、殺虫剤のフマキラー、冷却シートの「冷えピタ」や制汗スプレー「Ban」のライオン、「熱さまシート」の小林製薬、男性用冷却制汗デオドラント「オキシー冷却デオシャワー」のロート製薬にも注目。

 飲料では、上場しているビール3社をはじめ、コカ・コーラウエスト やコカ・コーライーストジャパン 、伊藤園、ダイドードリンコ、サントリー食品インターナショナル、家庭用ミネラルウォーター宅配のウォーターダイレクトなどに恩恵が広がりそうだ。アイスクリームや氷菓では、B―R サーティワン アイスクリーム 、江崎グリコ、森永乳業、明治ホールディングス、雪印メグミルクが関連銘柄。