【豪ドル】豪追加利下げ観測が高まるも、米/ドル円主導で堅調

対米ドルでの豪ドル安も一服中
豪ドル/円相場は、1豪ドル=90円水準での保ち合いを経て、足元では92円台後半まで値位置を切り上げている。日経平均株安と連動した円高圧力が一服する中、改めて豪ドル買い・円売り圧力が強くなっている。対米ドルでの豪ドル安圧力が一服していることもあり、ドル/円相場の堅調地合がそのまま豪ドル/円相場も強力にサポートしている。

7月2日のオーストラリア準備銀行(RBA、豪中央銀行)理事会後に、スティーブンス総裁は資源ブームの終わりという過渡期を乗り切るためには、豪ドル相場下落による景気支援が必要との見方を示している。また、政策据え置きを決定した理事会では「非常に長い時間にわたる議論」が行われたことも示しており、利下げを巡る協議を行った可能性を強く示している。

ロウ副総裁は7月4日、総裁の発言は気楽に述べられたもの、マーケットは発言を誤って解釈したと火消しに乗り出している。ただ、11日発表の6月豪雇用統計や来週15日発表の中国経済指標の悪化などが豪経済の下振れリスクを高めれば、豪ドルの上値が抑えられる可能性が高まろう。特に豪雇用統計では、失業率が前月の5.5%から5.6%まで上昇、雇用者数は前月比横ばいに留まる見通しであり、この数値によっては金融政策対応を巡る議論が活発化し易い。

もっとも、豪ドル売り圧力は主に対米ドルに限定される見通しであり、豪ドル/円は引き続き底固く推移しよう。国際通貨基金(IMF)は13年の世界経済成長見通しを引き下げたが、世界的に株高傾向が強まる中、円の上昇余地は限定されている。本日(10日)公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が注目されるが、米ドル/円相場の堅調地合と連動して、豪ドル/円の底固さも再確認されると見ている。緩やかなペースで戻り高値を更新する展開を想定している。