<動意株・10日>(大引け)=新日無、神栄、丸山製など

 新日本無線<6911.T>=急伸。今3月期はスマートフォンの出荷急増を背景に半導体やマイクロ波応用デバイスが回復傾向を強めていることで営業70%増益予想と業績回復が加速する見通し。「さらに会社側予想数字は一段の増額期待がある」(市場関係者)との見方が強い。PERは11倍前後という割安さも人気を支えている。一方で商品開発力の高さも注目され、脈拍検出に最適な緑色LEDとフォトトランジスターを一つのパッケージに搭載した反射型センサーの出荷を開始していることが、株価材料として上昇トレンドを支えている。

 神栄<3004.T>=前日にストップ高に続いて急伸。老舗の繊維商社で、土地含み資産関連株の一角として人気素地を内包する。3月初旬に4連続ストップ高で株価を3倍化させるという出色の上げ足をみせたが、直近はその時の相場を彷彿とさせる動きで高値更新も視野に入ってきた。材料株の中でも値動きの速さは一頭地を抜く存在であり、投機色の強い個人投資家資金を強烈に呼び込んでいる。

 丸山製作所<6316.T>=急騰。政府は成長戦略の一環として日本のTPP交渉参加に舵を切ったが、その中で安倍首相は農業の競争力強化に改めて言及しており、今後10年間で農業所得を倍増させる方針を表明している。同社は防除機大手で売上高全体の約7割を農家向けが占めていることから、収益機会拡大への期待が大きい。また、エネルギー革命とまで言われ、米国で加速する「シェールオイル」の開発・増産に絡んで、同社が手掛ける工業用高圧ポンプの需要が増勢にあり、これも株高思惑を誘っている。

 群栄化学工業<4229.T>=ストップ高。同社は産官学の連携による3Dプリンターの開発計画では鋳型の材料開発で参加すると伝えられており、市場では関連株の最右翼として注目度が高い。ただ、同銘柄の場合は仕手系色が強く、最近は特定資金を背景とした需給思惑のほうが前面に押し出されている。「ここにきて同じ材料株物色の柱とみられていたカーバイドからの物色資金のシフトが観測される」(中堅証券)という指摘も。

 タツタ電線<5809.T>=大幅高で4ケタ大台回復が視野に。電子情報技術産業協会と情報通信ネットワーク産業協会が9日発表した5月の国内メーカーのスマートフォン出荷台数は前年同月比で74.2%増と、3カ月ぶりに大幅プラスに転じた。電磁波シールドフィルムが収益の主柱とする同社は、スマホ向けなどで世界シェア約9割を占めており、足もとのスマホ出荷好調を刺激材料に大きく買いを集めている。

 新日本科学<2395.T>=朝高も引けにかけ売られる。厚生労働省と米食品医薬品局(FDA)はiPS細胞を利用した再生医療製品の審査基準を共通化する方針が複数のメディアを通じて報じられた。同社は、4月に理化学研究所認定ベンチャーである日本網膜研究所の3億円の第三者割当増資を引き受け、同研究所が進める網膜疾患を適応症としたiPS細胞技術の早期の臨床応用・実用化を支援しているほか、既に京都大学iPS細胞研究所とiPS細胞を使ったパーキンソン病治療の実現に向けた共同研究を進めるなどで、iPS細胞関連最右翼の中軸銘柄に位置づけられている。

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出所:株経通信(株式会社みんかぶ)