ドル先高感は維持、バーナンキ議長講演に注目

100円台前半へ下落したが、ドル先高感は変わらず
本日のドル/円は、朝方こそ101円台前半で底堅く推移していたが、次第にに上値が重くなり、午後に入ると100.29円まで下値を切り下げた。もっとも、この下落については、日本株安を背景としたリスク回避の円高が主導した格好であり、ドルの先高感が後退した可能性は低い。米長期金利(10年債利回り)が2.6%台で高止まりしている点を踏まえると、米FRBが9月にも緩和縮小に着手するとの見方に大きな変化はないと考えられるからだ。
6月雇用統計後初のFRB議長講演に注目
こうした中、本日は6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(27:00)の公表や、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演(29:10)が予定されている。FRBは雇用情勢の改善を「出口戦略」のカギに挙げているだけに、先週の6月雇用統計の好結果を受けて、バーナンキ議長が量的緩和の縮小に対してどのような見解を示すかが注目されよう。
対円でのドル高は穏やかなものに
ただ、足元のドル高はユーロやポンドなどの欧州通貨に対して進んでおり、対円での上昇は限定的となっている。市場はドル買いの相手方として、より先安感の強い通貨を模索している印象だ。FOMC議事録やバーナンキ議長の発言内容がタカ派的と受け止められてドルが買われた場合でも、ドル円の上昇は穏やかなものとなる可能性があるだろう。明日に日銀の金融政策発表を控えており、政策の現状維持が見込まれている事から、円売りに動きにくいという面もありそうだ。