材料株が大賑わい、参院選後のテーマ株物色を先取り

高値警戒感から続落
 10日の東京株式市場は、朝方から方向感に乏しい展開。後場に入ると、外国為替市場での円高進行などを背景に下値を試す展開となった。日経平均株価終値は、前日比56円安の1万4416円と小幅反落。6月下旬からの短期間に、日経平均株価が1万4500円水準まで戻したことに警戒感が出ていることは確か。さらに株価が上昇するには、もう一段の円安・ドル高とか、4~6月期決算の好調さなど追加的な買い材料が求められるところ。

 11日の東京株式市場は、高値警戒感が強まっていることに加え、外国為替市場での円・ドル相場に対する透明感から日経平均株価は続落することになりそうだ。
参院選後の先読み買いが早くも・・
 主力銘柄に買い手控えムードが強まるなかにあって、物色テーマが背景にある材料株の一角が10日の市場で大賑わいをみせた。東証1部の上昇率上位に軒並みランクされたのが、製造業に革命を起こす可能性を秘めた〝3D(3次元)プリンター〟関連の銘柄群。アルテック、MUTOHホールディングス、群栄化学、ローランド ディー.ジー.がいずれもストップ高まで買い進まれる異彩の人気ぶり。また、TPP(環太平洋経済連携協定)参加交渉でクローズアップされる農業関連では、丸山製作所、北川鉄工所、井関農機が急騰。含み資産関連ではセイコーホールディングスや神栄が値を飛ばした。

 これらの物色テーマは、昨年11月以降の上昇相場の中で、折に触れて繰り返し人気を集めてきたものばかり。参院選後には、アベノミクスの成長戦略に則した再生医療、インフラ整備、女性の活躍支援、次世代エネルギー、クールジャパン、インフラ輸出などのテーマの関連銘柄が継続物色されることになりそうだ。