<動意株・11日>(大引け)=酒井重、加藤製、新明和など

 酒井重工業<6358.T>=急伸。アベノミクスは脱デフレを主眼に公共事業を増額する方針を打ち出しており、道路整備需要の拡大期待から、ロードローラー最大手で国内シェア7割を誇る同社に見直し買いの動きが加速している。材料株として急騰習性もあり、中低材料株物色の盛んな現在の地合いにマッチする銘柄としてにわかに短期筋の攻勢に厚みが加わっている。

 加藤製作所<6390.T>=5日続伸。大型クレーンが国内公共投資拡大を背景に需要増勢、前期大きく足を引っ張った中国での油圧ショベル需要も底入れが見込まれる。「国内は消費増税前の駆け込み需要もオンされている」(市場関係者)ことから、今14年3月期業績は増額期待が強い。会社側は保守的な数字を出す傾向があり、前3月期も従来見通しが大幅に増額された経緯がある。今期は営業利益段階で前期比47.9%増の30億円を計画しているが、一段の上乗せが濃厚で33~35億円に上方修正されるとの見方が強いようだ。

 新明和工業<7224.T>=上値慕いの動き。7月21日の選挙後は参議院のねじれ解消が見込まれ、安倍政権の基盤強化の方向が想定されており、つれて懸案の公共投資拡大によるデフレ脱却のシナリオが一段と強まりそうだ。これに先回りして市場では公共インフラ関連を物色する動きが静かに盛り上がっている。同社はダンプカーなどの特装車のトップメーカーで国策関連需要を取り込むことが予想される。14年3月期業績予想について会社側では営業利益段階で53億円と前期比減益を見込んでいるが、極めて保守的で66~69億円程度まで大幅な増額余地が指摘されており、これを先取ろうとする買いも入っているようだ。

 ムーンバット<8115.OS>=急伸し、6連騰。10日には35度以上の猛暑日となった観測地点が今年初めて100地点を超えるなど記録的な猛暑が続いていることから、紫外線を99%以上の高い数値でシャットアウトする三層構造の高機能日傘「ビューティトップ」を販売する同社も猛暑関連として大証2部では一際目立つ動きとなっている。世界初の環境配慮 エコフレンドリー設計傘・パラソル「エコ・デ」を開発しており、リサイクルでも先行していることも注目されそうだ。

 アドウェイズ<2489.T>=前日に続き、ストップ高。10日午後にLINE(東京都渋谷区)と代理店契約を締結し、「LINEフリーコイン」の販売を開始したと発表したことを好感している。「LINEフリーコイン」は、LINEが選定した特定のアプリをインストールすると、LINE内の仮想通貨である「LINEコイン」が獲得できる、Android版向けインセンティブ付アプリ紹介サービス。獲得したコインは、有料スタンプの購入に充当することができ、ユーザーは、費用を負担することなく有料スタンプを入手することができることから利用者が増加傾向にあり、同社業績への貢献が期待されている。

 新晃工業<6458.OS>=5日続伸。セントラル空調機器でシェア4割弱を占める大手で節電・省エネへの意識の高まりから、エネルギー効率の高いダイレクトドライブECファンモータユニットなど搭載し省エネ性能を高めた同社製品の受注は好調に推移、グランフロント大阪のBブロック南棟とBブロック北棟低層階の2エリアにはエアハンドリングユニット(AHU)約300台を納入しており、首都圏や関西圏での相次く大型プロジェクトから今後も受注拡大が続くとの期待が高い。今3月期は通期連結営業利益で46億5000万円(前期比5.2%増)を見込み業績は好調。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)