“下値の堅さ確認”の後は“上方向への戻り”…!?

日銀「ゼロ回答」も加わり、乱高下続く…
※ご注意:予想期間は7月13日と表示されていますが、本日(12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録およびバーナンキ・FRB(米連邦準備制度理事会)議長講演に伴ったサプライズは、一日を通してマーケットを混乱させました。

 流動性の乏しいオセアニアタイムでドル売りが進行しただけに、東京タイムはまず買い戻しからスタートしました。しかし“9月にもQE(米量的緩和)縮小”との思惑を想定して膨らんできたドル買いポジション縮小に伴うドル売りであるだけに、日足・一目均衡表先行スパンの雲の上限や50日移動平均線が展開する99円半ばまで戻すと、急に上値が重くなる展開が続きました。日銀が金融政策を現状維持(またしてもゼロ回答)としたことも、円買いとしてドル円の上値を押さえた感は否めないところです。

 もっとも欧州・NYタイムで再び下値を拡大する動きが見られたものの、東京タイムにつけた98円前半に向けて下値を拡大することはありませんでした。同水準にはちょうど20日移動平均線(昨日は98.40円付近)や日足・一目均衡表の雲の下限(同98.15円付近)が展開しており、これらにサポートされた格好といえます。なお新規失業保険申請件数や輸入物価指数の悪化は、材料視されることはありませんでした。
“下値の堅さ確認”が基本路線も、“次なる方向性を探る”展開
 こうして迎えた本日ですが、昨日に続いて“下値の堅さ確認”が基本路線としつつ、“次なる方向性を探る”といった展開が想定されるところです。

 “9月にもQE縮小”との思惑が後退したことは、引き続き上値を押さえる要因として機能しそうな気配をかもし出しています。一方で“QE縮小への思惑後退”は、株式市場等からの資金流出懸念を後退させ、資金流入への期待感を後押しするものです。このため日経平均をはじめとするアジア株が堅調に推移すれば、リスク選好姿勢の台頭から今度は円売りがジリジリと浮上してもおかしくありません。
重なっていたテクニカルは分散…
 テクニカルから見ると、昨日の下値を支えた感のある日足・一目均衡表の雲の下限や20日移動平均線が本日は“98.65円付近へと切り上がって”います。一方で上値を押さえた感のある日足・一目均衡表の雲の上限は、本日は“99.00円付近へと切り下がって”います。

 もちろん昨日の上値を押さえた“99.50円付近には50日移動平均線”が、一方で下値を支えた“98.15円には日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限”がそのまま展開していますので、いきなりレンジが狭くなったというわけではありません。それでも重なっていたテクニカルが分散していることは、それだけ抵抗ラインとしての機能が弱くなっていることも考えられるところです。

 日・米の金融当局の立ち位置を鑑みると、“下値の堅さ確認”を基本路線としつつ探っていく“次なる方向性”は、“上方向への戻り”と見ておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.284(7/8~7/11の61.8%戻し)
上値4:100.000(大台)
上値3:99.899(日足・一目均衡表転換線、7/8~7/11の50%戻し、ピボット1stサポート)
上値2:99.490(50日移動平均線、7/8~7/11の38.2%戻し)
上値1:99.020(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:98.956
下値1:98.663(20日移動平均線)
下値2:98.266(7/11安値)
下値3:98.145(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stサポート)
下値4:98.000(大台)
下値5:97.783(100日移動平均線)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:29 ドル円 抵抗・支持ライン追加