<話題の焦点>=合成繊維セクター関連、高付加価値素材で利益成長

 全体相場が戻り歩調となるなかで、株価面で化学セクターなどと比較しても出遅れ感の強い合成繊維セクターに注目したい。

 もともと合成繊維でスタートしているものの、現状では化成品、電子部品、航空機向けの付加価値の高い機能素材で利益を稼ぎ出す収益構造となっている。また、グローバルでもシェアが高い製品を多く有する合繊セクターは、国際競争力が高いのも特長。

 個別銘柄では、まずクラレ<3405.T>に注目。同社は、世界シェア8割程を有する光学用ポバールフィルムの増設を実施し、今期最高益更新が見込まれる。同社の14年3月期は、光学用ポバールフィルムの薄膜化製品は5月から出荷を開始。広幅化製品の追加によりシェア拡大が見込まれる。また、昨年買収したモノソル社の個別包装洗濯用洗剤の売上増、耐熱性ポリアミド樹脂のLED照明向けグレードなど新製品の拡販も見込まれる。

 東レ<3402.T>は、炭素繊維の航空機用途の出荷拡大が利益成長の牽引役となっている。国内外の糸、綿、テキスタイルの出口としての縫製品事業は引き続き拡大を見込む。

 帝人<3401.T>は、アラミド繊維の回復と自動車用炭素繊維の立ち上がりに期待が寄せられている。北日本紡績<3409.OS>は、主力のアラミド繊維が自動車関連資材向けに回復基調。高機能難燃繊維は官公庁向け防護服などに採用狙う。

◆主な合成繊維関連銘柄

銘柄(コード)  PER   株価

帝人<3401.T>  27.1   221
東レ<3402.T>  16.7   666
クラレ<3405.T> 14.1  1412
北日紡<3409.OS> 18.5    36

※株価は10日終値、単位:倍、円

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)