実際のポイントは“21:30”!

ポジション調整+ハト派色への思惑 - ドル売り・円買い
※ご注意:予想期間は7月18日と表示されていますが、本日(17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 米上下両院におけるバーナンキFRB議長の議会証言を翌日に控えたこともあり、昨日はポジション調整のドル売りが再び進行しました。この影響で上値追いのポイントと見られた“日足・一目均衡表転換線(99.90円)”ならびに“100円の大台ライン”を“終値ベースで明確に回復”するどころか、逆に99円ラインを一時割り込む反落を見せています。

 10日の講演(質疑応答)で「しばらくは米経済に緩和策は必要」「現状の失業率(7.6%)で雇用の健全性を過大評価し過ぎ」「失業率6.5%を下回ってもすぐに利上げする訳ではない」とハト派色の濃いコメントを発しており、今回も“同じスタンスを維持する”との警戒感が短期筋を中心とした幅広い通貨に対するドル売りへつながったと見られるところです。このため米鉱工業生産・設備稼働率は事前予想通り、消費者物価指数はやや強め、そしてNAHB住宅市場指数は2006年1月以来水準へと大きく改善と、昨日発表された米経済指標は概ね好内容でしたが、ドル売りを押し留めることはできませんでした。

 もっとも日足・一目均衡表先行スパンの雲の上限(昨日は98.85円)では下値を支え続けており、あくまでも“イベントを控えた短期筋を中心としたポジション調整”に“ハト派色への思惑”が重なったと考えられるところです。
“現時点では白紙”が基本路線
 こうした中で本日の展開ですが、米下院金融サービス委員会におけるバーナンキFRB議長の議会証言(日本時間23:00~)がポイントとなります。米金融当局は“やや曖昧”にしつつも、これまでも「米景況が回復すれば縮小・終了」「そうでなければ継続」という“同じ内容”を繰り返しています。このため今回も基本は“これらを繰り返し”、QE縮小の時期は“現時点では白紙”との意向が示されると見られるところです。
“どんでん返し”の連続で、皆が“疑心暗鬼”に…?
 ただし「5月の議会証言」「6月のFOMC後の記者会見」そして「先日の講演後の質疑応答」で大きな“どんでん返し”を食らったことは記憶に新しく、皆が“疑心暗鬼”になっている感は否めません。このためそれまでは様子見ムードに陥りやすく、まずは昨日に傾斜したドル売りに調整(買い戻し)が“ある程度”のところまで入ると想定されるところです。そしてその後は“上・下どちらにも極端に傾斜することなく”、その時を迎えると見られるところです。
実際のポイントは“21:30”の草案公表…!
 「QE縮小の時期」がどうなろうと「最も出口に近いのは米国」であることは疑いようがなく、“ドル買いへの思惑”は根強く、仮にドル売りが強まったとしても“下値は限定される”との見方も少なくありません。このため決め打ちをすることもできなくはありませんが、それでも“疑心暗鬼”から“揺れ動きやすい”反面“方向性が定まらない”状況では大きな利幅は狙えません。

 逆張り主体の短期取引でない限りは、結果(23:00~)が出るまで待ちたいところです。もっとも21:30には草案が報じられますので、実際のポイントはこちらですが…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.480(7/15高値、ピボット2ndサポート)
上値4:100.000(大台)
上値3:99.899(日足・一目均衡表転換線、7/8~7/11の50%戻し、ピボット1stサポート)
上値2:99.511(50日移動平均線)
上値1:99.270(20日移動平均線)
前営業日終値:99.089
下値1:98.868(7/16安値)
下値2:98.709(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:98.616(ピボット1stサポート)
下値4:98.266(7/11安値)
下値5:98.145(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:20 ドル円 抵抗・支持ライン追加