ソフトバンクが新値街道突入、時価は13年ぶりの高値水準に

 ソフトバンク<9984.T>が上値追い加速。5月20日の年初来高値6100円を払拭し新高値圏に躍り出ている。時価はITバブル冷めやらぬ2000年6月以来、実に13年1カ月ぶりの高値水準(株式分割修正を入れた実質ベース)に達している。
 当時は需給先行の買いが崩れゆく過程で、PERなど指標面から買い向かう根拠に乏しく、その後も数年にわたり下値模索が続くことになった。しかし、今回はその時と大分様相を異にする。PERは15倍台と適正を維持し、米携帯電話大手スプリント・ネクステルの買収に成功したことで、米国という大舞台で新たな通信メガキャリアとしての可能性が広がっている。
 また、「直近はソフトバンクが出資する中国のアリババ集団が、香港株式市場に上場するとの観測も浮上、ベンチャーキャピタルとしての切り口で一気に上値の可能性が強まった」(中堅証券)との見方も株高の背景にある。先に財務的な懸念から米S&Pが同社の長期会社格付と優先債務格付を2段階引き下げたことが、目先の売りを呼び込んだが、「これが皮肉にも絶好の拾い場提供となった」(同)。基本的にスプリントの設備投資には同社が本業で稼ぎだす資金を振り向ける方針で、ファイナンスリスクは希薄という目算も働く。

ソフトバンクの株価は14時34分現在6200円(△290円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)