<クローズアップ> 外食産業は高価格品で復活、脱デフレ追い風に利益改善へ(1)

 消費景気低迷やデフレの影響により、業績面での伸び悩みが長期化していた外食産業に変化の兆しが見えはじめている。日本フードサービス協会が発表した5月の外食産業市場動向調査によると、全店売上高は前年同月比3.3%増で2カ月ぶりに増加するなど回復傾向を見せている。さらに、円安に伴う原材料高なども契機となり高単価商品へのシフトによる利益率改善に踏み出すなど方向転換が顕著だ。

 外食産業は、コンビニエンスストアやデパ地下(デパートの地下街にある食料品売り場)で販売される中食などの攻勢でこれまで窮地に立たされていた。ところが、アベノミクスの目指す〝脱デフレ〟や、株価上昇に伴う資産効果に刺激された景気回復期待の高まりなどにより、消費者にようやく外食回帰の兆しが出始めている。

 業界サイドからも、従来の長期デフレを反映した〝安売り競争〟一辺倒からようやく脱却を図り、高単価商品にシフトする動きが鮮明となっており、これが業績の向上につながるケースが増えている。

 これまで「100円マック」や「バリューセット」など、低価格路線のイメージが強かった日本マクドナルドホールディングス<2702.T>は6月に、厳選した材料を使用した「クォーターパウンダー」シリーズの新商品(520~570円)、「ハバネロトマト」(480~520円)を発売。さらに、7月には一食1000円の高級バーガーを限定発売し、いずれも極めて好調な売れ行きを示している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)