思惑は上方向、しかし上値は重い…!?

米経済指標好調、米景況への期待感高まる - ドル買い・円売り
※ご注意:予想期間は7月20日と表示されていますが、本日(19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 ドル買いが優勢となった昨日は、一時100.65円付近まで上伸する動きを見せました。

 短期筋の仕掛け的な動きを背景に、早くも東京タイム中盤には100円の大台を突破したドル円でしたが、8日からの下落に対する61.8%戻し(100.28円)付近では上値を押さえられ続けました。これを突破したのは、やはり足元の米景気動向を占う米経済指標でした。

 昨日発表された米失業保険申請件数は5月以来の最小数値を記録し、またフィラデルフィア連銀製造業景気指数は2011年3月以来となる19.8へと急上昇しました。こうして米景況への期待感が高まる格好となり、NYダウは史上最高値を更新、米長期金利は一時2.54%へ上昇する動きとなり、そしてドル円は15日高値(100.480円・Bid)を突破して100円後半へと水準を切り上げています。
思惑は上方向、しかし参院選前というスケジュール感が…!?
 こうして週末を迎える本日の展開ですが、15,000円を目前に控えた日経平均が小幅ではあるものの続伸していることもあり、ドル円も“さらに上方向を目指す”との思惑が台頭しやすいと見られるところです。

 しかしながら今週末は、注目の参議院選が予定されています。下馬評通りとなれば「自公大勝(圧勝)」「ネジレ解消」ということになり、後者が「アベノミクス進展を促す」と歓迎するマーケット関係者は少なくありません。しかしながら前者は「憲法改正やTPP(環太平洋パートナーシップ)等がメインテーマ」となり、「アベノミクスや成長戦略は後回しにされる」と懸念する声もまた少なくありません。

 このためマーケット関係者がもっとも望んでいる(つまり株高・円安になりやすい)展開をまとめると、「ネジレは解消(自公で過半数確保)」するが、「自公で安定多数を得るほど大勝ちはして欲しくない」となりますが、“思った通りになかなかならない”のが“選挙という水物”の特性です。このため「選挙前の様子見ムード」が「短期的な上昇行き過ぎ感」とも重なり、「一気に上値を窺う展開は“意外と難しい”」という可能性が否定できません。
テクニカル的には上抜けだが、週末のポジション調整が…!?
 テクニカル的には“上方向へ抜けて”きており、“さらなる上値追い”も期待されるところですが、週末のポジション調整も重なって“意外と上値が重い”展開には注意しておきたいところです。5月高値(103.726円)と今月8日高値(101.532円)を結んだトレンドラインが101円手前に展開していますので、当該ライン付近を本日の上値メドと見ておきたいところです。もっとも調整が入っても、100円の大台を割り込むほど入ることはないのでしょうが…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:101.532(7/8高値)
上値4:101.369(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:101.000(大台)
上値2:100.900(5/22高値-7/8高値を結ぶトレンドライン、ピボット1stレジスタンス)
上値1:100.654(7/18高値)
前営業日終値:100.398
上値1:100.000(大台、7/16高値)
上値2:99.779(日足・一目均衡表転換線、7/11~7/18の38.2%押し)
下値3:99.683(ピボット1stサポート)
下値4:99.586(20日移動平均線)
下値5:99.496(50日移動平均線、7/18安値、7/11~7/18の50%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:17 ドル円 抵抗・支持ライン追加