<株式トピックス>=業績上方修正でも、売られた銘柄は買い?

 22日の株式市場で、〝安川電機<6506.T>の続落〟が一部市場関係者のあいだで話題となっていた。安川電は、先週18日引け後に14年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を従来予想の1650億円から1760億円(前年同期比17.0%増)へ、営業利益を同85億円から125億円(同2.0倍)へ、純利益を同45億円から65億円(同85.8%増)へそれぞれ引き上げた。外国為替市場で、円安・ドル高方向に進んだことが上方修正につながった。
 さらに、6月21日から9月20日までの期間の想定為替レートを、1ドル=95円、1ユーロ=125円を想定しており、なお上方修正の可能性もある。ただ、14年3月期通期業績予想については、中国経済の不安要素などを考慮、円相場の動向も不透明のため、売上高3500億円(前期比12.8%増)、営業利益240億円(同83.6%増)、純利益130億円(同91.2%増)と期初予想を据え置いた。
 この業績上方修正を受けて、19日の安川電の株価は、朝方に一時、前日比37円高の1376円まで上昇する場面があったものの、直後に全般急落の影響もあり値を消す展開となり、終値は同66円安の1270円となった。さらに、週明けの22日も終値で前週末比49円安の1221円と続落。
 市場関係者のあだでは「中間期の業績を上方修正したにもかかわらず株価は続落。好材料で尽くしと説明されても解せない。株価が下落すると、業績をけん引している太陽電池用パワーコンディショナーの需要が足元で失速しているという理由が浮上してきた」との声が挙がっていた。確かに安川電の株価は、事前に急騰していたわけでもないのに売り優勢となった。
 今週は、23日=日本電産<6594.T>、24日=キヤノン<7751.T>、25日=信越化学工業<4063.T>、アドバンテスト<6857.T>、日産自動車<7201.T>など主力輸出企業の決算発表が相次ぐため、警戒は怠れないという。一方で、「業績上方修正したのにもかかわらず、好材料出尽くしとみなされ、株価が下落する場面は買い」(市場関係者)との声にも耳を傾けたい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)