業績上方修正でも、売られた銘柄は買い?

政策期待で買い意欲旺盛、日経平均は続伸の可能性
 あす(23日)の東京株式市場は、引き続き高値警戒感は強いものの、買い意欲が上回り、日経平均株価は続伸の可能性が高い。22日終値での日経平均の騰落レシオ(25日移動平均)は、140.71と5月13日以来約2カ月ぶりに140を超えてくるなど、高値警戒感は強まっている。

 ただ、参院選での自民党圧勝に伴う「ねじれ国会」の解消を受け、安倍晋三首相が22日午後の記者会見で「秋の臨時国会は成長戦略実現国会とし、大胆な投資減税を決定、産業競争力強化法などの成立を期したい」と述べたことなどから、アベノミクスの早期実現への期待感からの買い意欲は引き続き高水準を維持することになりそうだ。

 市場関係者は「本格化する4~6月期の決算の内容を受けて、一時的に〝好材料出尽くし〟と受け止められ、売りが先行する場面があっても、中期的には上昇トレンドは継続しそうだ」としている。
市場関係者に話題の〝安川電機の続落〟
 22日の株式市場で、〝安川電機の続落〟が一部市場関係者のあいだで話題となっていた。安川電は、先週18日引け後に14年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を従来予想の1650億円から1760億円(前年同期比17.0%増)へ、営業利益を同85億円から125億円(同2.0倍)へ、純利益を同45億円から65億円(同85.8%増)へそれぞれ引き上げた。外国為替市場で、円安・ドル高方向に進んだことが上方修正につながった。

 さらに、6月21日から9月20日までの期間の想定為替レートを、1ドル=95円、1ユーロ=125円を想定しており、なお上方修正の可能性もある。ただ、14年3月期通期業績予想については、中国経済の不安要素などを考慮、円相場の動向も不透明のため、売上高3500億円(前期比12.8%増)、営業利益240億円(同83.6%増)、純利益130億円(同91.2%増)と期初予想を据え置いた。

 この業績上方修正を受けて、19日の安川電の株価は、朝方に一時、前日比37円高の1376円まで上昇する場面があったものの、直後に全般急落の影響もあり値を消す展開となり、終値は同66円安の1270円となった。さらに、週明けの22日も終値で前週末比49円安の1221円と続落。

 市場関係者のあだでは「中間期の業績を上方修正したにもかかわらず株価は続落。好材料で尽くしと説明されても解せない。株価が下落すると、業績をけん引している太陽電池用パワーコンディショナーの需要が足元で失速しているという理由が浮上してきた」との声が挙がっていた。確かに安川電の株価は、事前に急騰していたわけでもないのに売り優勢となった。

 今週は、23日=日本電産、24日=キヤノン、25日=信越化学工業、アドバンテスト、日産自動車など主力輸出企業の決算発表が相次ぐため、警戒は怠れないという。一方で、「業績上方修正したのにもかかわらず、好材料出尽くしとみなされ、株価が下落する場面は買い」(市場関係者)との声にも耳を傾けたい。