<私の相場観>=松井証券・シニアマーケットアナリスト 窪田 朋一郎氏

 参院選での自民党圧勝はアベノミクスに対する国民の信託を得たということにもなる。それだけに政府とすれば本腰を入れた政策推進が必須となり、市場でも国策関連株への物色に反映されそうだ。特に、第3の矢である成長戦略に見合う銘柄が、今後も人気の中軸を担う展開が予想される。

 株式需給面では引き続き海外投資家の買いが全体相場の牽引役となるほか、個人投資家資金の市場回帰も上昇相場を支える背景となりそうだ。ただし、5月23日の1143円安に端を発した波乱展開を目の当たりにして、個人もひと頃よりは上値を買い進むことに慎重になっている。当時の急落は長期金利急上昇に対する懸念が取り沙汰されたが、実態はヘッジファンドの決算絡みの売りがかさんだことが主要因とみられる。今後も外国人の日本株強気姿勢に変化はないものの、アクティブなファンド系資金の割合が高まっている感触で、やや荒い値動きには注意が必要となろう。

 日経平均株価は秋口にかけて年初来高値1万5942円(ザラ場ベース)を払拭し、1万6000円大台にタッチする場面があるとみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)