<検証話題株・ソフトバンク> 米スプリント買収で新局面入り、13年の時を経て世界に夢馳せる(2)

 とはいえ、ここまでのソフトバンクの株価上昇は決して順風満帆であったとはいえない。同社の財務面でのリスクが折に触れクローズアップされ、その都度向かい風を余儀なくされた。直近、対抗馬だった米ディッシュの撤退でスプリント買収に成功し、その子会社クリアワイヤの争奪戦にも全面勝利したが、米ムーディーズやS&Pが相次いで債務格付を引き下げるなど、むしろ一部での評価は厳しくなっている。今回の大型買収に肯定的評価を下し、目標株価を7370円に引き上げた野村証券など心強い〝味方〟もいるが、現状は市場の評価も強弱相半ばする状況にある。

 ソフトバンクはスプリントの買収に成功し、米国という大舞台で新たな通信キャリアとしての切符を手に入れた。しかし、これ以外にも株価を刺激する材料に事欠かない。同社が出資する中国のアリババ集団が香港市場に上場するとの観測が株高を演出した。また、本業以外でも従来から太陽光発電分野への積極展開で知られるが、最近は電気自動車の充電スタンドシステム開発や、米環境ベンチャーと組んでの燃料電池事業参入観測など新エネ分野での材料が矢継ぎ早に取り沙汰され、市場の耳目を集めている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)