6月暴落再現を左右するHF「120日線トレード」

6月暴落再現を左右するHF「120日線トレード」
ドルは25日、99円を割れてきた。ヘッジファンド(HF)の一部が売買戦略の目安にしていることから、円安と円高の重要な境目の一つといえる120日線は足元97.6円程度で推移しており、一気にそれに近付いてきた点は注目される≪資料参照≫。
 ドルは昨年10月下旬以降、この120日線を上回る状況が続いてきた。ただ、6月に一時的にこの120日線を割り込むと、一気に93円台へドル急落となった。
こんなふうに、120日線との関係がドル円の動きと密接な関係があったのは、おそらく偶然ではないだろう。この120日線は、ヘッジファンドの売買戦略転換とほぼ一致してきたからだ。
その意味では、ドルが昨年10月から120日線を上回り、ヘッジファンドなどがドル買い・円売り戦略を本格化したことが、一直線に103円までドル高・円安となった「アベノミクス円安」をもたらしたのだろう。
そして、6月にドルが93円まで急落すると、「アベノミクス円安」終了懸念が噴出したが、それをもたらしたのは一時的なドルの120日線割れで、ヘッジファンドがドル売りへ大転換する可能性が出たことだったのだろう。
 さて、そんな120日線は足元97.6円程度まで上昇してきた。米国の金融緩和見直し、日本は「黒田緩和」継続といった日米の金融政策が基本的に正反対といった方向性が何も変わらない中でも6月のようなドル急落再燃があるとしたら、それはヘッジファンドなどの120日トレードが鍵を握るかもしれない。(了)