食い止めることは出来るか…?

「QE維持方向に見直し」への思惑は継続 - ドル続落
※ご注意:予想期間は7月30日と表示されていますが、本日(29日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 前日に報じられた「30-31日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、QE(米量的緩和)維持の方向でフォワードガイダンス(示唆発言)が見直される可能性」との思惑を蒸し返す動きが継続的に持ち込まれ、ドルが軟調推移を継続したままで先週末の取引を終えました。

 東京タイム中盤に前日安値(98.876円)を割り込むと、その後は一度も99円台を回復することはなく、ドル円はNYタイム中盤に記録した98円割れに向けてそのまま“ずるずる”と下値を拡大していきました。なお注目された米ミシガン大消費者態度指数は速報値(83.9)から2007年7月以来の水準(85.1)へと大幅に修正されましたが、これを材料にしたドル買いの反応はほとんど見られませんでした。
週央(FOMC)に向けた思惑が引き続き台頭しやすい
 こうして迎えた週明けの本日のテーマは、「先週末の流れはどこまで続くのか?」あるいは「食い止めること(下げ止まること)が出来るのか?」ということになります。

 WSJ紙報道の蒸し返しは依然として続く中、週央に控える問題のFOMCに向けた思惑が台頭しやすい環境下となっているからです。また流動性が乏しいとはいえ、本日オセアニアタイムには先週末安値(97.950円)をすでに割り込む動きも見せており、下値への期待(思惑)も強まりつつあります。
ただし“株安の連鎖”は回避、リスク回避一辺倒にはなりづらい…!?
 一方で、先週末の下落の一因である「400円超の急落を見せた日経平均」はNYダウを一時150ドル安へと導きましたが、その後はプラス圏までしっかりと値を戻しています。このため“株安の連鎖”は発生しておらず、リスク回避一辺倒にはなりづらいマーケット環境といえます。そう考えると昨年11月以降に構築された円売りポジションの解消ニーズが強まる状況下ですが、逆に「先週の下落に対するポジション調整の買い戻しも入りやすい」と考えることも可能です。
テクニカル的には“まだ下値は支えられている”…
 テクニカル的に見ると、100日移動平均線(98.44円)は割り込んだものの、日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限(97.50円)はまだ割り込んでおりません。このため現時点では、「下値はまだ支えられている」ということも可能です。もちろん割り込むと先月25日安値(96.94円)を窺う可能性は否定できませんが、“下値堅め”を確認する展開を軸にした動き(展開)を想定したいところです。

 もっとも明確な“底打ち・反発”を演じるためには「現在の材料は役不足」であり、「新たな買い材料が必要」となってくるのでしょうが…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.401(7/26高値)
上値4:99.315(日足・一目均衡表転換線/基準線)
上値3:99.105(50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:98.748(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値1:98.442(100日移動平均線)
前営業日終値:98.204
下値1:97.950(7/26安値、大台)
下値2:97.636(ピボット1stサポート)
下値3:97.491(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値4:97.235(6/26安値)
下値5:96.944(6/25安値、大台、ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:13 ドル円 抵抗・支持ライン追加