<私の相場観>=SMBC日興証券・株式調査部部長 西 廣市氏

 足もと相場が波乱含みとなり、先物主導で大方の想定以上の調整を入れたが、徐々に全般は落ち着きを取り戻しそうだ。

 ここ急激な調整を入れた背景は中国景気や欧州景気をはじめ世界景気全体に減速懸念が出ていること、加えて為替の円高傾向や、市場エネルギーが盛り上がりを欠いていることなどが挙げられる。しかし、先物主導で短期的にみてオーバーシュートした下げで、テクニカル面でも時価1万3000円台半ばは買いゾーンにある。

 日経平均株価のレンジとしては8月相場では1万3000円~1万4500円のゾーンを想定している。時価は既に買い場とはいえ、目先はまだ下振れ懸念があり、1万3000円を下限に買い下がる余地を残しておきたいところだ。

 企業の4~6月期決算では今のところ市場が当初期待していたほど強い数字が出ているわけではない。しかし、日米景気の回復傾向は不動とみてよく、国内企業決算の上振れ期待は依然として残されている。需給先行の売りが一巡すれば再びファンダメンタルズ面へのアプローチから買い直される場面が訪れそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)