<話題の焦点>=水不足が好機、宅配水ビジネス成長中

 関東の方はもちろん、関東以外の方もニュースなどでご存じかもしれないが、首都圏の水がめがピンチだ。29日0時の時点で利根川上流の8つのダムの貯水率は54%、平年の貯水量と比べると61%しかない状態だ。24日には同水系で10%の取水制限が始まったが、これは7月としては19年ぶりのこととなる。

 都心ではゲリラ豪雨があるのになぜ?と思う向きもあるかもしれないが、都市への短時間の局所的な豪雨では水不足を解消するまでには至らない。このまま少雨傾向が続けば市民生活や農業などにも影響が出る可能性もある。94年と96年には取水制限が最大30%に達し、各自治体が給水も制限する事態になったのは記憶に新しい。

 こうした渇水状態のなか、注目されているが宅配水ビジネスだ。最近では一般家庭でもよく目にするようになってきた宅配水には、使い切りボトルを使用するワンウェイ方式と使用後のボトルを回収して再利用するリターナブル方式、蛇口付きのポリエチレン製の容器をダンボール箱で外装したバックインバック(BIB)方式のものがあり、市場はいずれも拡大中。

 特に11年3月の東日本大震災後には需要が顕著に伸びている。震災による原発事故で飲料水への汚染の不安が広がったのがきっかけだが、水不足がクローズアップされればさらに需要が増える可能性が高い。ウォーターD<2588.T>、トーエル<3361.T>、ダイオーズ<4653.T>、ダスキン<4665.T>、ナック<9788.T>など宅配水ビジネスの関連銘柄には注目が必要だろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)