FOMCのフォワードガイダンス=外為どっとコム総研 神田卓也

FOMCのフォワードガイダンス
本日のドル/円相場にとって最大の焦点は米FOMCだろう。

米FRBによる量的緩和の縮小開始は9月以降との見方が有力ではあるものの、先週25日に米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が「フォワードガイダンス修正の可能性」を指摘したため、今回のFOMCがにわかに注目を集める事になった。
FRBは「失業率6.5%以上、かつインフレ見通し2.5%以下の状態においては異例の低金利政策を維持する方針」というフォワードガイダンスを示しているが、WSJは「今回のFOMCで失業率の目標値を6.0%に引下げる事を検討する可能性がある」と報じている。

仮に今回のFOMCで、報道どおりにガイダンスを修正してゼロ金利政策の長期化を示唆すれば、ドル売りが強まる可能性が高い。実際にWSJの報道以降のドル/円は弱含んでおり、量的緩和の縮小に由来するドルの先高期待は萎みつつあるようだ。

もっとも、議長会見を伴わない今回のFOMCで、FRBがこうした重要メッセージを発信する可能性は低いとの見方も少なくない。FRBが「混乱なき出口戦略の開始」を目指すのであれば、量的緩和の縮小とガイダンスの修正を同時に発表した上で、議長会見にて詳細を説明するのが筋だと考えられるからだ。この点を踏まえると、ガイダンスの修正は早くて(議長会見が予定されている)9月のFOMCと考えるのが妥当だろう。
今回のFOMCで修正が見送られれば、足元のドル売りの反動からドル高に振れる事も考えられる。ただ、この場合は市場の焦点が8月2日の7月雇用統計に移る事になり、一方的な動きにはなりにくいだろう。