仕掛け的な戻りにやや注意(期待?)

メインイベント前に想定外?の動意 - ドル急伸
※ご注意:予想期間は8月2日と表示されていますが、本日(1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 “揺れ動く波乱がある”と想定していた昨日の展開ですが、まさか“2つ”あるとは思いませんでした。一つは想定していた「FOMC(米連邦公開市場委員会)」でしたが、もう一つはイベント前で大きな反応は示さないと考えていた「米GDP(国内総生産)」でした。

 豪ドル売りの流れに乗って下値を窺っていたドル円は、短期筋の仕掛け的な動きが重なったNYタイム序盤に97円半ばへと下値を拡大しました。しかし下値のメドとされた日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限(97.54円)に遮られると、事前予想(+18.0万人)を上回る+20.0万人を記録したADP雇用統計(民間)をキッカケにまずは98.00円付近へと値を戻しました。そして「事前予想(+1.0%)をさらに下回るかも?」と直前にいわれていた米GDPが+1.7%を記録したことで、上値のメドとされる100日移動平均線が展開する98円半ばへと一気に急伸する動きを見せました。その後はFOMCを控えて想定通りの膠着となりましたが、イベント前に動意付いたのはいささか驚きでした。
FOMCは“想定通り”も… - ドル反落
 そして迎えた注目のFOMCは“想定した通り”、思惑先行の「フォワードガイダンス(示唆発言)の見直し」が行われることはありませんでした。しかしながら一部で噂されていた「QE(米量的緩和)縮小時期(9月)の明言」も行われることはありませんでした。このため発表直後こそ上値を模索する動きを見せたものの、噂を背景にして上昇していた米長期金利が急低下すると、再び97円後半へと値を落とす“想定とは逆の動き”を見せて昨日の取引を終えています。
どちらにも決定打が無い状態。しかし…
 このため本日は、97円後半を中心とした神経質な展開が想定されるところです。下値のメドは昨日と同様に「日足・一目均衡表先行スパンの雲の下限(本日は97.55円)」と見られますが、その手前にはドル買いオーダーがかなり分厚く展開しています。一方で上値のメドも昨日同様の「100日移動平均線(本日は98.50円)」と見られ、その手前にはドル売りオーダーが分厚く展開しています。どちらも“そう簡単に突破できる”とは思いづらい反面、“突破すると一気に水準感が変わる可能性”を秘めた重要ラインです。ただ、どちら方向に動くにも現状では決定打がなく、目先はこのレンジ内で揺れ動く展開を中心に据えたいところです。

 もっともFOMCが終わったことで、次のビッグイベントは米雇用統計(2日)と考えるのが自然です。そして昨日のADPの結果を見る限りは、上値を模索する仕掛け的な動きにやや注意(期待?)しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.401(7/26高値、日足・一目均衡表基準線)
上値4:99.094(日足・一目均衡表転換線、大台)
上値3:98.832(50日移動平均線)
上値2:98.748(日足・一目均衡表先行スパン上限)
上値1:98.480(100日移動平均線、7/31高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:97.904
下値1:97.646(7/31NYタイム安値)
下値2:97.550(日足・一目均衡表先行スパン下限、7/31安値)
下値3:97.235(6/26安値)
下値4:97.055(ピボット2ndサポート、大台)
下値5:96.735(6/13~7/8の61.8%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:31 ドル円 抵抗・支持ライン追加