期待感は高いが…!?

短期筋の仕掛け/リスク選好で買い戻し進行 - ドル円
※ご注意:予想期間は8月3日と表示されていますが、本日(2日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 米雇用統計を控えるスケジュール感は、やはり上値を模索する動きへとつながりました。

 まず株高を背景にしたリスク選好の動きは、短期筋の仕掛け的な動きへとつながりました。この影響で東京タイムから上値を模索したドル円は、欧州タイム序盤には目先の上値メドと見られた「100日移動平均線(昨日は98.50円)」をすでに突破する動きを見せています。

 NYタイムに入っても、ドル買いが衰えることはありませんでした。米新規失業保険申請件数は2008年1月以来となる32.6万件へと減少し、ISM製造業景気指数は2011年6月以来となる55.4へ改善と、好内容の米経済指標が相次いだからです。このため前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)声明で萎んでいた“QE(米量的緩和)の早期縮小観測”が再燃する格好となっており、NYダウが史上最高値を更新・米長期金利が再び2.7%台へと急上昇する過程の中で、ドル円は99円半ばへ上値を拡大していきました。
米雇用統計への期待感は高い…
 こうした中で本日は、注目の米雇用統計を迎えます。

 好内容が相次いだ前哨戦を見て、非農業部門雇用者数の事前予想(+18.5万人)がさらに上方修正されつつあるように、期待感は着実に高まっています。昨日台頭した“QE早期縮小観測の再燃”も、こうした期待感を背景にしたと考えられるところです。
「フォワードガイダンス見直し」への思惑はなんだったのか…?
 それでは「フォワードガイダンス(示唆発言)が見直される可能性」と囃された、週央までの思惑はなんだったのでしょうか?もちろん“誤報?”という取り扱いになるのでしょうが、“信憑性がある”とされた根底には“著者であるFEDウォッチャーのヒルレンラース氏”が持つ、“バーナンキ議長は米景況感(特に雇用)の先行きに懸念を示していた”という認識だったと記憶しています。
“引き上げられた期待値ハードル”をさらに上回る内容か…?
 好内容の前哨戦を背景に、上値に向けた期待はさらに大きく膨れ上がっている感があります。このため発表までは、さらに上値を模索すると考えるのが自然となります。しかし“引き上げられた期待値ハードル”をさらに上回るほどの好内容になるかといえば、やはり疑問符をつけざるを得ないところです。

 “世界的な景況感”に対する楽観論の高まりや“日・米・欧金融当局の立ち位置の違い”を背景にした資金フローの再燃は、確かに“ドル買い・円売り”を後押しするものです。しかし週末要因による調整が入りやすい中で、期待値ハードルはすでに上がっているという経緯もあります。

 「6営業日ぶりに100円の大台回復」という期待感はあるものの、予断を持つことなく、ネガティブサプライズとなる可能性にも注意を払いながら、臨機応変に対応したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:101.212(7/10高値)
上値4:100.866(7/16高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:100.449(7/25高値)
上値2:100.170(ピボット1stレジスタンス)
上値1:100.020(7/8~7/31の61.8%戻し、大台)
前営業日終値:99.515
下値1:99.011(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値2:98.831(50日移動平均線、8/1の61.8%押し)
下値3:98.748(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値4:98.557(100日移動平均線)
下値5:98.000(大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
13:40 ドル円 抵抗・支持ライン追加