上値重いが、下値はより堅い…!?

事前予想を下回った米雇用統計 - ドル円急反落
※ご注意:予想期間は8月6日と表示されていますが、本日(5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 「好内容の前哨戦による“ドル買い”」と「世界的な景況への楽観論による“リスク選好の円売り”」が重なったドル円は、欧州タイム序盤にはすでに99円後半へと上値を拡大し、そして発表直前には100円の大台に迫る上伸を見せました。しかし上値追いは、そこまででした。

 “米雇用統計への期待値ハードル”が高まる中、非農業部門雇用者数が事前予想に届かなかったからです。失業率が2008年12月以来の7.4%へ改善したものの、前回値が下方修正されたこともあって、事前に膨らんでいた思惑的なドル買いポジションは一気に解消されていきました。こうして高値から1円強の下落を演じるなど発表直後から大きく値を飛ばして下落し、重い値動きを引きずったままで先週末の取引を終えています。
ただしリスク回避姿勢は見られず
 先週末の結果は、「QE(米量的緩和)の9月縮小はきびしい」との思惑を立てやすくするものです。このため週明けとなる本日も、引き続き上値の重い展開を強いられる可能性が高いと見られます。

 しかしながら一時は下落に転じていたNYダウが反発して引けたように、リスク回避に傾斜した動きは現時点では見られておりません。このため円買い戻しは台頭しづらい中、大きな変化はないと見られる“日・米・欧金融当局の立ち位置の違い”による“ドル買い・円売り”が下値を支える可能性は十分に考えられるところです。
主要テクニカルが下支え
 テクニカル的に見ると、先週末の下値を支えた日足・一目均衡表先行スパン上限(本日は98.75円)と100日移動平均線(同98.59円)が引き続き機能しそうな気配を醸し出しており、仮に割り込んだとしてもさらに日足・一目均衡表先行スパン下限(同97.75円)が控える格好となっています。

 100円の大台を突破するには新たな“ドル買い・円売り”が必要と見られますが、下値の堅さを意識しながら上値を模索する展開を本日は想定しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:100.161(5/22高値-7/8高値を結ぶトレンドライン)
上値4:99.975(8/2高値、7/8~7/31の61.8%戻し、大台)
上値3:99.688(ピボット1stレジスタンス)
上値2:99.460(8/2の61.8%戻し)
上値1:99.313(20日移動平均線、8/2の50%戻し)
前営業日終値:98.903
下値1:98.748(日足・一目均衡表先行スパン上限、50日移動平均線)
下値2:98.587(100日移動平均線)
下値3:98.386(ピボット1stサポート)
下値4:98.000(大台)
下値5:97.740(日足・一目均衡表先行スパン下限)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加