それでも“底堅い動き”を想定…

QE早期縮小観測後退が重荷に…- ドル売り
※ご注意:予想期間は8月7日と表示されていますが、本日(6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 先週末の米雇用統計で後退した“QE(米量的緩和)の早期縮小観測”を重荷として、昨日のドルは軟調推移を強いられました。

 5・10日に伴う輸入筋のドル買いオーダーから、仲値にかけて99.15円付近へと値を戻す場面も見られました。しかし日経平均下落と共に上値は重くなり、その後は下値を拡大していきました。米ISM非製造業景況指数が56.0に急上昇する場面でも、反発する場面が見られました。しかし先週末に台頭した“QE(米量的緩和)の早期縮小観測”を払拭するほどの強さはなく、NYダウの下落に引きずられる形で再び下値を模索しました。
オセアニア動向が後押し - 円買い
 テロ警戒に伴うリスク回避姿勢の台頭や、NZ乳業大手の粉ミルク汚染問題で売り込まれたNZドルが対ドルで買い戻される動きを見せたことも、円買い要因となった感があります。何より翌日に“25bp(0.25%)利下げが有力視される豪準備銀行(RBA)政策金利”を控えるスケジュール感が、円買いを後押ししたと見られるところです。

 もっとも“夏休みモード”で流動性は低下しており、マーケットは閑散としています。このため“98.20-00円”付近に見られたドル買いオーダー手前では跳ね返されるなど、昨日は“上値が重いが、下値も限定される”様相を見せて取引を終えています。
昨日水準から切り返すことが出来ないと…!?
 こうして最大のポイントである“日足・一目均衡表先行スパン下限(昨日は97.75円)”に接近しつつもまだ割り込めていないドル円ですが、実は本日は同ラインが98.30円へと切り上がります。つまり昨日の水準から切り返すことが出来なければ、雲を割り込んで(三役逆転)しまう格好になります。“上値は重いが、下値はより堅い”とする昨日の見方は、大きく見直さざるを得ないところです。
“流動性低下”で“思惑が行き過ぎている”!?
 もっともドル売りの背景になっている先週末の米雇用統計ですが、“引き上げられた期待値ハードル”から考えると想定通りの“ネガティブサプライズ”ですが、失業率(2008年12月以来の7.4%)等の内訳を見る限り、それほど悪くない“まずまず”の数値といえます。それにもかかわらず週を跨いでドル売りが継続している状況は、やはり“流動性が低下”する中で“思惑が行き過ぎている”と考えるのが自然となります。

 もちろんマーケットに“行き過ぎ”は付き物であり、テクニカルでは“下落トレンド(三役逆転)を描きつつある”ことには注意が必要です。それでも本日は引き続き“上値は重いが、下値は堅い”と見て、“下値堅め”局面を想定したいところです。
ただしRBAは波乱要因
 波乱要因としては、やはり25bp利下げが想定され、しかし豪ドルはすでに売り込まれきた豪準備銀行政策金利でしょうか…?流動性低下で“豪ドルのみならず、マーケット全体に波及する可能性”には注意しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.187(8/5高値、20日移動平均線)
上値4:99.000(大台)
上値3:98.748(日足・一目均衡表先行スパン上限、50日移動平均線)
上値2:98.609(100日移動平均線)
上値1:98.306(日足・一目均衡表先行スパン下限)
前営業日終値:98.222
下値1:98.000(大台)
下値2:97.890(ピボット1stサポート)
下値3:97.563(6/27安値、7/31安値、ピボット2ndサポート)
下値4:97.235(6/26安値)
下値5:96.944(6/25安値、ピボットローブレイクアウト、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:19 ドル円 抵抗・支持ライン追加