【豪ドル】 RBA理事会は、豪ドルはなお高いとの評価

早期追加利下げの可能性は後退か
豪ドル/円相場は、1豪ドル=87~89円水準で下げ一服となっている。豪金融政策が改めて緩和圧力を強めていることや、ドル/円相場の戻り圧力が一服したことが、豪ドル相場の上値を圧迫している。ただ、中国経済に対する過度の懸念が後退する中、一段と豪ドルを売り込む動きも鈍く、明確な方向性を打ち出せていない。

8月6日にオーストラリア準備銀行(豪中央銀行)理事会が開催されたが、政策金利は0.25%引き下げられ過去最低の2.50%とされている。ただ、こうした利下げ決定はスティーブンス総裁が7月30日に、「直近の物価統計から追加利下げの余地がある」との見方を示していた時点で、豪ドル相場に対しては織り込み済みと評価されている。逆に、今後の追加利下げの余地について踏み込んだ発言を行わなかったことで、目先は豪中銀が利下げに踏み切る可能性は低いとの見方から、理事会後は豪ドルに対する買い戻し圧力が優勢に。

もっとも、声明では「豪ドル相場はなお高い」、「豪ドル相場は一段と下落する可能性」、「短期的にはトレンドを下回る成長が続く見通し」といった慎重な見方が示されていることで、改めて豪ドル買いを促すことも難しいだろう。8日の豪雇用関連統計が注目されることになるが、その結果次第では再び対米ドル市場を中心に豪ドル売りが膨らむ可能性も想定しておきたい。一方、豪ドル/円相場に関してはドル/円相場の底固さに支援される形で、総じて現行の価格水準で方向性に乏しい展開が続くとみている。90円台回復の可能性も十分にあるが、そこから更に上値を試すには中国経済に対する信認回復や、資源価格の急伸など追加の支援材料が要求されよう。

テクニカルでは一目均衡表の転換線、基準線ともに90円水準にあり、同水準が抵抗線に。その上は雲下限の92~93円となる。サイコロジカルは、前週の5勝5敗から3勝9敗へ。14日RSIは32.61。

今後1週間の予想レンジは、86.00~89.50円。

注目イベント
【 オーストラリア 】
8/8(木)7月雇用者数変化
8/8(木)7月失業率
8/14(水)8月消費者信頼感指数

【 日本 】
8/8(木)6月経常収支
8/8(木)6月貿易収支
8/8(木)7月景気ウオッチャー調査
8/8(木)日本銀行 金融政策決定会合
8/9(金)6月第3次産業活動指数
8/12(月)第2四半期国内総生産
8/12(月)7月国内企業物価指数
8/12(月)6月鉱工業生産
8/13(火)6月機械受注