<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 足もとの相場展開は上下にボラティリティが高いが、強気にみる向きが多いようだ。ただ、個別銘柄の柱がない印象は否めない。主要企業の決算発表も一巡したことで、目先は材料に乏しく、売買代金をみても夏枯れ相場の様相だ。先物主導の裁定取引に振り回される地合いであり、腰を据えて買うのはまだ早いようにも思える。

 少し長い目でみれば、全体指数は9月末にかけて下値模索となる展開を予想している。ただ、それまでに一度は小さな山をつくるとみており、8月中に日経平均で1万5000円ラインへの挑戦場面はありそうだ。

 しかし、そこをクリアするにはパワー不足だろう。そこから日経平均が下値を探りに行く背景には、米国株市場が頭打ちとなり、為替が1ドル=95円前後へ円高に振れる可能性をみている。

 9月に安値形成場面があればそこは買い場だ。アベノミクス相場の第2幕で、成長戦略のシナリオに見合う銘柄や、自動車など日本が強みとする輸出セクターに上値余地が膨らみそうだ。日経平均は年末1万6000円台を目指す展開となるだろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)