【英ポンド】 BOE、失業率7%のフォワードガイダンスを導入

インフレ率次第ではフォワードガイダンス撤廃の可能性も
英ポンド/円相場は、1ポンド=150円の節目を挟んで明確な方向性を打ち出せない展開が続いている。米金融緩和政策の縮小時期を巡る思惑から為替市場全体が不安定な値動きになる中、ポンド相場もレンジ内での乱高下を繰り返す展開に。8月2日には一時151.57まで切り返すも、トレンド形成には至っていない。

7月31日~8月1日に金融政策委員会(MPC)が開催されたが、政策金利は0.50%、資産買い取りプログラムの規模は3,750億ポンドでともに据え置きとなっており、修正は行われなかった。ただ、7日のイングランド銀行(英中央銀行)四半期インフレ報告では、失業率が7%を割り込むまでは現在の低金利政策を維持する方針が示すなど、改めて強力な金融緩和スタンスが打ち出されている。イングランド銀行(英中央銀行)は、失業率は16年7~9月期まで7%台を割り込まないとの見通しを示す一方、失業率7%は利下げの「trigger(引き金)」ではないとも指摘しており、金利上昇圧力を強くけん制するスタンスが再確認できる。もっとも、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、インフレ期待によってはフォワードガイダンスの修正が行われる可能性も示したことで、これを受けてのポンド売り圧力は限定されている。

既に英国のフォワードガイダンス導入は織り込み済みとの見方もあったが、日英の金融緩和スタンスの格差が縮小していることは否めず、ポンド/円相場の上値は改めて圧迫されよう。短期的な材料出尽くし感からポンドに買い戻しが膨らむ可能性もあるが、ポンド/円相場の下値不安を払拭するのは時期尚早とみている。改めてドル/円相場が強含むまでは、ポンド売り・円買い方針を維持したい。

テクニカルでは一目均衡表の雲が抵抗線になっており、上値目途は151~152円水準。6月13日安値147円が当面のターゲットになる。サイコロジカルは、前週の4勝8敗から2勝10敗へ。14日RSIは43.30。

今後1週間の予想レンジは、147.00~151.00円。

注目イベント
【 英国 】
8/9(金)6月貿易収支
8/13(火)7月生産者物価指数
8/13(火)6月住宅価格
8/13(火)7月消費者物価指数
8/14(水)7月失業率
8/15(木)7月小売売上高

【 日本 】
8/9(金)6月第3次産業活動指数
8/12(月)第2四半期国内総生産
8/12(月)7月国内企業物価指数
8/12(月)6月鉱工業生産
8/13(火)6月機械受注