<マーケットアイ> タッチパネル関連再浮上へ、存在感増す部材メーカー(2)

 タッチパネルといえば、10年前は市場規模も小さかったとはいえ日本の独壇場だった。今は、台湾が出荷の半分近いシェアを占め、日本はアジア勢の後塵を拝するなど業界地図は大きく変わっている。だが、これから普及が加速するとみられる端末の薄型軽量化・高機能化など高付加価値分野で圧倒できるのは、ほかならぬ日本である。

 また、株式市場で注目されているのは、タッチパネルを構成する主要部材メーカーで、それは「部材分野については今現在も、日本企業が先頭集団を走っている」(中堅証券調査部)からだ。

 そのなか、現在本流を形成する静電容量方式のセンサーで、指の位置を検知するITO(酸化インジウムスズ)フィルムが薄型軽量化にひと役買う重要部材としてカギを握っている。

 関連企業として注目されるのは、まず、冒頭にも紹介した日本写真印刷。「デュアルITOセンサー」では軽量化および光の透過率を高められるが、新工法での量産技術を唯一確立しており、注目度が高い。また、本命格として外せないのが日東電工<6988.T>。ITOフィルムの世界トップ。アップル社向けで実績を作ったフィルムセンサーの台頭でITOフィルムの売上高が大きく伸びている。

 東レ<3402.T>はITOフィルムの材料となるPETフィルムの世界シェアで屈指。足もとの業績も好調で見直し余地が大きい。また、化学メーカーでは韓国サムスン向けにタッチパネルセンサー納入で実績がある住友化学<4005.T>が隠れた関連有力株として注目だ。

 このほか、ハードコートフィルムではKIMOTO<7908.T>、リンテック<7966.T>などがマークされる。

 また電子部品メーカーでは、冒頭紹介したSMKは入力に際して近接センサー機能の付いた抵抗式タッチパネルを商品化し、拡販活動を開始しており、市場の耳目を集めている。さらに、ペン入力のタブレットで揺るぎない世界トップシェアを誇るワコム<6727.T>は、中期的な業績成長余地から改めて見直されそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)