<マーケットアイ> タッチパネル関連再浮上へ、存在感増す部材メーカー(1)

 きのう7日の東京株式市場は、全体夏枯れの薄商い相場を見計らったような先物安→裁定解消売りのコースで日経平均は急落。570円強の下げで1万4000円大台を割り込んだ。為替の円高にリンクした売り仕掛けで、ほぼ全面安商状の地合いの中で、逆行高で輝きを放ったのがSMK<6798.T>、日本写真印刷<7915.T>など電子部品(部材)を手掛ける企業。共通項は4~6月期決算を受けての業績改善期待だが、その背景には、飛躍的な成長が続くタッチパネル市場の存在がある。

 電車で仕事帰りのサラリーマンをみると一様に手元をみてコチョコチョと指を動かしている。巷間見慣れた風景だが、その手元にあるのは、いうまでもなくアレだ。ひと昔前はスポーツ新聞を広げている乗客もいたものだが、今はほとんど見かけなくなった。それに、とって代わって不動の存在感を示しているのがスマートフォンやタブレットなどの情報端末である。

 これらが大方の予想を上回る急速な普及をみせた背景には、人が指で触れて直感的に端末を操作できるタッチパネルの存在が大きい。

 特に2007年に多点検出を可能とした静電容量方式のタッチパネル(マルチタッチパネル)を搭載したアップル社の「iPhone」が発売されてからは、同方式を核にして普及が加速している。スマホとタブレットの需要急拡大を背景に、「15年度にはタッチパネルは総額4兆円を超える市場の創出が試算される」(証券系調査機関)状況だ。

 また、今は普及とともに技術革新も同時進行するさなかにある。足もとは静電容量方式でもカバーガラス、タッチセンサー、液晶ディスプレーが独立する「アウトセル型」が大部分を占めている。しかし、今後端末の薄型化や軽量化のニーズが高まることが予想され、それに対応する〝進化〟として、液晶ディスプレー内部にタッチ機能を組み込んだ「インセル」「オンセル」などの〝新種〟も台頭しつつある。さらに、ガラスに代わる軽量で丈夫なフィルムが登場し、アップル社が「iPad mini」で採用、これを契機にフィルムセンサーの普及も広がる方向だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)