値上がる株を見つけるコツ

出来高は出来事
相場はタイミングだ。優良銘柄が上がるとは限らない。もっとも、眠っている優良銘柄がいったん注目されたなら、息の長い値上がりが期待できるようになる。優良銘柄を好むのが、息の長い投資家だからだ。

あなたに予め気に入った銘柄があったなら、毎日でもチャートをチェックして、購入のタイミングを計らねばならない。タイミングを間違えれば、何割も値を下げることは珍しくない。例えば、どんな良い銘柄でも、この5月末に買っていたなら、値下がりしている確率が高い。ファンダメンタルズ的には優良銘柄でもだ。

意中の銘柄がまだないのなら、出来高に注目することをお勧めする。出来高とは、市場で誰かが実際に売買した数値だ。その数値が急増するようなことがあれば、その銘柄に何かの出来事が起きている可能性があるのだ。

タムロン
タムロンのチャート(図1)をご覧頂きたい。

3月12日の出来高急増は2日後の戻り高値の前兆だった。4日4日の出来高急増はそこからの上昇局面の起点となった。4月30日の出来高急増は一段上げの起点。5月23日の出来高急増での長い上髭は、29日に高値を更新されたものの、転換点の暗示となった。6月21日の出来高急増は戻り高値となった。

そして、8月2日の出来高急増では、4月4日の安値であった1900円をいったん割り込んだ。以降は8日まで、2日の高値安値のレンジ内に収まる4匹はらみとなっている。テクニカル的には転換点の暗示なのだ。短期的なオシレーターは上向き、フォーリングウェッジも上抜いている。つまり、買いのタイミングに来たと見なしてもよい形となった。これが出来高に注目していれば分かるのだ。

出来高のチェックは、ヤフー!ファイナンスのページで出来高や出来高増加率ランキングでスクリーニングすることができる。

もっとも、この銘柄にあるほどの出来高では、市場での最大出来高ランキングにも、出来高増加率ランキングにもでてこないかと思う。私自身は自分で考案したエスチャート・スクリーナーを毎夕食後にチェックしているので見つけられた。ちなみに、この銘柄はエスチャートでもブル・シグナルとなる。ご興味のある方は「生き残りディーリング塾」のホームページをご覧頂きたい。

相場はタイミング
ファンダメンタルズは重要だ。テクニカル的にどんなによく見えても、潰れてしまってはたまらない。また、テクニカル指標は過去から現時点までの価格や出来高情報を基にしているので、支持線が保たれたら買い、抜けたら売りと、方針を180度転換する。いつまでも当てにできるものではないのだ。

例えばタムロンでは、ここで買っても、8月2日の安値1879円を抜けたら、いったん損切りというのがテクニカル的には基本の方針だ。とはいえ、私ならここでは損切らないと思う。私の相場観では今後株式市場は大きく上げると見ているし、この銘柄はファンダメンタルズ的には中長期で持てるからだ。潰れる可能性が低い優良銘柄かと思う。

ファンダメンタルズをベースに買いたい銘柄、売りたい銘柄を見定め、テクニカル的に谷越を待って買い、山越えを待って売るというのが、私が考える最も効率的な売買だ。そして、そのタイミングを知るために、出来高情報が役に立つのだ。

断っておくが、このコメントは投資運用のヒントを提供するもので、銘柄を推奨するものではない。投資の醍醐味は自分で判断すること、自分の判断の結果が目に見えるところだ。楽しんで貰いたい。