もうしばらく“底堅めの有無”を探るスタンスで…

リスク回避に揺れたマーケット - ドル続落
※ご注意:予想期間は8月10日と表示されていますが、本日(9日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日もドル円は、さらに下値を切り下げる展開でした。

 輸出・輸入共に前年を上回った中国貿易収支の発表等もあり、東京タイム中盤までは概ね買い戻しが優勢でした。しかしSQ(特別清算指数)を翌日に控えた思惑を背景にして、200円超の上昇を見せていた日経平均が先物主導で逆に200円強の下落を演じました。この想定外の動きにマーケットはパニック気味となり、リスク回避姿勢が台頭していきました。さらにNYタイムに入ると、今度はQE(米量的緩和)の縮小時期を巡る不透明感によるドル売りが、マーケットを揺れ動かしました。こうして6月19日以来の95.80円まで、ドル円は下値を切り下げていきました。
しかし株安連鎖はストップ - NYタイム以降は円全面安
 もっとも日経225先物が下げ渋りに転じたNYタイム中盤には、NYダウが4日ぶりに反発しました。株安の連鎖が一応止まった格好となることから、NYタイム中盤以降は概ね円全面安の動きとなり、96円後半へと急速に値を戻していきました。
材料出尽くし + ポジション調整…?
 こうした中で迎えた週末の本日は、波乱を演じた日経225オプション8月限のSQが終わりました(13,640円03銭)。このため週末特有のポジション調整と共に買い戻し圧力がさらに加わると考えるのが自然であり、戻りを探る展開が想定されるところです。

 100円の大台回復を窺っていた先週末の米雇用統計から、昨日安値までの下落幅は4円強。短期的にはかなりの下落行き過ぎであり、目先の戻りメドとしては“昨日高値と6/25安値の面合わせ(96.95円)”“8/2からの下落に対する38.2%戻し(97.39円)”そして“8/5安値(97.50円)”辺りと見られるところです。もっともこれらを一気に突破するドル買い・円売りが進行するには、“買い戻し圧力だけでは不十分”と考えるのがこちらも自然となります。
本日も中国経済指標に注目!
 本日は10:30に生産者物価指数/消費者物価指数、14:00に鉱工業生産/小売売上高と、主だった中国経済指標が予定されています。昨日は中国貿易収支をキッカケに中国景況感に対する悲観論が後退し、そして円売り・ドル買い戻しが進んだという経緯があります。同じ動きになるとは限りませんが、期待を持って臨みたいところです。
ただし「三役逆転」は継続中…
 もっともテクニカル的には、日足・一目均衡表の「三役逆転」はまだ継続しています。このため戻り期待はあくまでも短期的なものとなります。“底堅めの有無”を探るスタンスは、もうしばらく崩すわけには行かないようです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:97.880(8/2~8/8の50%戻し、8/7高値)
上値4:97.610(ピボット2ndスタンス)
上値3:97.390(8/2~8/8の38.2%戻し)
上値2:97.159(ピボット1stレジスタンス)
上値1:96.932(8/8高値、6/25安値、大台)
前営業日終値:96.708
下値1:96.522(8/8安値後の38.2%押し)
下値2:96.247(8/8安値後の61.8%押し)
下値3:96.030(ピボット1stサポート、大台)
下値4:95.803(8/8安値)
下値5:95.602(6/13~7/8の76.4%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:23 ドル円 抵抗・支持ライン追加