<私の相場観>=国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

 2000年以降の上昇相場では、小泉郵政解散の2005年8月より日経平均は5200円程度上昇した後、20%近く調整した。その後、上昇第2ラウンドにおいて第1ラウンドの高値1万7563円をクリアするのに8カ月要している。

 今回のアベノミクス相場は日経平均が5400円程度上昇し、20%程度調整した後、現在は上昇第2ラウンドを形成中だ。また、前回の小泉相場では2001年9月に日経平均1万円割れから4年近く低迷した。今回も2008年10月に1万円を割れてから4年程低迷していた。

 いずれにしても小泉相場とアベノミクス相場の共通点は多く、東京市場は乱高下しているが、正常な相場に発展して、まだ1年も経過しておらず、市場の「方向性」を信じ分析することが重要だ。

 当面注目すべきは東証の出来高で、今年5月の1日平均出来高は46億株だった。その後出来高は減少に転じ、7月の1日平均出来高が25億株までになった。この情勢では、先物取引のシェアがアップすることから、ヘッジファンドなどの思惑取引が、大きな影響を与え、乱高下を呼んでいる。

 よって東証の1日平均出来高が30億株以上に増加するようになれば、新たに市場の「変化」が起きるものと期待する。三菱商事<8058.T>と住友不動産<8830.T>に注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)