渋谷工がカイ気配、「細胞シート」の量産装置開発へ

 渋谷工業<6340.T>が全般軟調相場に抗してカイ気配スタート。前日まで連日のストップ高に買われるなど需給相場の様相を強めていたが、一段と買い人気が加速している。理化学研究所発ベンチャーの日本網膜研究所、ニコンとともに同社がiPS細胞を使った再生医療を低コストで実現するための技術開発に動き、17年度をメドに病気や事故で傷ついたところを移植する「細胞シート」の量産装置を開発する方針にあることを、15日付の日本経済新聞が報じており、これを材料視する買いが流入した。京都大学の山中教授を所長とするiPS細胞研究所は政策支援を背景に安全性の高いiPS細胞を作製し備蓄する計画を進めているが、同社とニコンは理化学研究所と連携してiPS細胞から細胞シートを大量生産する技術を実用化する構えだ。
 これに先立って、同社は本拠地の金沢で製造ラインを新設して細胞培養機器の量産を図るなど再生医療関連の一角として市場筋からマークされ、一部特定資金買い攻勢の思惑を背に異彩の上昇トレンドを形成していた。最終利益は前の期比8倍となった13年6月期に続き14年6月期も7割増益の29億8000万円と業績変化率の高さにも注目が集まっている。

渋谷工の株価は9時10分現在1940円(△160円)カイ気配

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)