流動性回帰は“国内輸出筋(ドル売り)”が先…?

まず“日経平均(および中国株)”に揺さぶられる - 東京タイム
※ご注意:予想期間は8月20日と表示されていますが、本日(19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 先週末は幅広い通貨に対してドル買い戻しが目立ちましたが、“上を下へと揺れ動く”展開に大きな変化は見られませんでした。

 まず200ドル超の下落となった前日NYダウを背景に、「日経平均も引っ張られる」!?との思惑が台頭しました。このため東京タイム序盤は97円割れを再び窺う下値追いを見せています。しかし200円超でスタートした日経平均は、予想に反して下げ幅を縮小していきました。このため一転してドル買い・円売りが優勢となり、また中国株(上海総合)が一時5.6%超の急騰を見せたことも後押しとなり、97円後半へと値を戻していきました。ところがこの中国株の急騰は“誤発注によるもの”であったことから急騰分は全て吐き出し、再び下値を拡大した日経平均につれてドル円は97円前半へと再下落していきました。
今度は“米住宅関連”と“オプション絡みの思惑”で上下動
 住宅関連の米経済指標に対する思惑が台頭した欧州タイムには、ジリジリと再び97円半ばまで戻していきましたが、当の住宅着工件数(89.6万件)・建設許可件数(94.3万件)は共に事前予想に届かなかったことで、再び97円前半へと押し戻されていきました。

 ところが先週末に行使期限を迎えるオプションに絡む資金フローが台頭したことで、その後は再びドル買いが優勢となっていきました。根強い“QE(米量的緩和)早期縮小”への思惑が米長期金利を押し上げたことも、こうした動きを後押しした感があります。こうして前月比-5.1という大きく悪化を見せたミシガン大消費者態度指数が発表されたにもかかわらず、97円後半へ押し上げられていきました。
上値への期待感が膨らんでいるが…
 このため週明けとなる本日は、“さらに上値(98円突破)を窺うことが出来るか?”それとも“レンジ相場は継続し、上値に重く圧し掛かるのか?”がポイントになると見られるところです。そして“97円ラインを割れずに反発した先週末の動きを見る限り、上値への期待感が膨らんでいく可能性も否定できないところです。
流動性回帰は“国内輸出筋(ドル売り)”が先…?
 もっともお盆明けということから“流動性回帰”が期待されているものの、その動きはあくまでも“徐々に”と考えるのが自然となります。また回帰してくる順は“日本⇒欧米”と考えるのが自然であることから、まず警戒しなければならないのは“規模の大きい国内輸出筋のドル売りニーズ”と考えるのが、こちらも自然となります。

まだ“上を下へと揺れ動くは続く”と考えるのが自然…!?
 “QE(米量的緩和)早期縮小”への思惑は根強く、日米金融当局の立ち位置の違いを考えると「先週末の下値を支えた“97.00円(8/16安値)-96.80円(8/13安値)”で下値は支えられる」と考えるものの、目先は先週の上昇に対する調整売りを想定しつつ、「98.00円(20日移動平均線等)を上限」としたレンジ内にて“まだ上を下へと揺れ動く展開は続く”と見ておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.775(日足・一目均衡表先行スパン上/下限)
上値4:98.649(8/15高値)
上値3:98.287(50日移動平均線、8/15~8/16の76.4%戻し)
上値2:98.037(8/15~8/16の61.8%戻し、大台)
上値1:87.905(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:97.609
下値1:97.180(ピボット1stサポート)
下値2:97.046(8/15-16安値、大台)
下値3:96.890(8/8~8/15の61.8%押し)
下値4:96.838(8/13安値)
下値5:96.475(8/8~8/15の76.4%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:06 ドル円 抵抗・支持ライン追加