まだ“上を下へと揺れ動く”は続く…

独月例報告がキッカケ - ユーロ円・ドル円上昇
※ご注意:予想期間は8月21日と表示されていますが、本日(20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 週明けとなった昨日は、「欧利上げの可能性」を囃した独連銀・月例報告を背景にユーロ円が急伸し、これにつれてドル円も上値を拡大していきました。こうして97.90円に見えていた国内輸出筋のドル売りオーダーを吸収したドル円は、一時98.12円まで上値を伸ばしています。
しかし米長期金利上昇・NYダウ続落が重石 - ドル円反落
 しかしながら7/30-31開催分のFOMC議事録を21日に控えていることもあり、“QE(米量的緩和)早期縮小”を巡る思惑が和らぐことはありませんでした。こうして米10年債続落(長期金利は上昇)・NYダウ続落となり、つれてドル円も97円半ばへ反落していきました。東京タイム序盤が97円半ばでしたので、いわゆる“往って来い”の動きだったといえます。
上値/下値ががっちりと固められている
 こうした中で本日の展開ですが、まだ“上を下へと揺れ動く展開は続く”と見られるところです。

 “QE早期縮小”を背景にした米国債の下落(利回りは上昇)は、確かに米景気回復に冷や水を浴びせかねないリスクファクターです。これがNYダウ下落ひいては日経平均下落と相俟って“リスク回避姿勢”を台頭させやすく、ドル円の上値を押さえている感があります。一方で日米金利差拡大はドル買いを促しやすい要因であり、特に下値を支える際に機能している感が否めません。こうして上値も下値もがっちりと固められている状況を鑑みると、“上を下へと揺れ動く展開は続く”と考えるのが自然となるからです。
レンジから抜け出す“決め手”がない…!?
 現在の水準は、米経済指標のネガティブサプライズに伴った急騰・急落の影響にて、主だったドル買い/ドル売りオーダーがそっくりさらわれた“97.00-98.65円”のレンジに当ります。そして先週はお盆休み、今週はFOMC議事録を控えた様子見が台頭しており、“流動性回帰の遅れ”がこの間のドル買い/ドル売りオーダーの展開・設定を遅らせていると見られます。このため“真空地帯”と同様の“揺れ動きやすい”“変動のスピードも速い”という特徴が想定される中、“当該レンジから抜け出すための決め手が現時点ではない”というのが実状です。
ブレイクにはしっかりとついて行きたいが…
 レンジブレイクにはしっかりとついて行きたいところですが、もうしばらく“上を下へと大きく揺れ動く展開は続く”と考えておきたいところです。比較的大きなレンジですので、ドル買い/ドル売りのどちらからでも入れる(狙える?)局面といえるかもしれませんね。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.775(日足・一目均衡表先行スパン上/下限、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:98.649(8/15高値)
上値3:98.323(50日移動平均線、8/15~8/16の76.4%戻し)
上値2:98.122(8/19高値)
上値2:98.037(8/15~8/16の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:97.558
下値1:97.234(ピボット1stサポート)
下値2:97.046(8/15-16安値、大台)
下値3:96.890(8/8~8/15の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:96.838(8/13安値)
下値5:96.475(8/8~8/15の76.4%押し、ピボットローブレイクアウト)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:49 ドル円 抵抗・支持ライン追加