海外株安や円高受け続落、リスク回避で外国人見送り

リスクオフの流れが継続
 あす(21日)の東京株式市場は、海外株安や外国為替市場での円高・ドル安進行を背景に、日経平均株価が続落することになりそうだ。20日夕刻の外国為替市場で、1ドル=96円台後半と、8月13日以来約1週間ぶりの円高・ドル安水準をつけるなど、リスクオフの流れが継続している。

 20日の東京株式市場は、後場に入って株価指数先物主導で下げが加速。日経平均株価の終値は、前日比361円安の1万3396円と大幅反落し、6月27日以来約2カ月ぶりの安値水準となった。株安と円高が連鎖する悪循環の傾向が鮮明となった。

 日経平均株価が下降トレンドとなるなかで、次々と複数の移動平均線を割り込んできたが、20日にはとうとう、26週移動平均線(1万3525円)を割り込んだ。もちろん週間単位の指標なので、週末23日の株価水準で判断するものだが、一部市場関係者のあいだで「心理的にはダメージが大きい」との見方も出ている。

 昨年11月半ばにスタートした今回の〝アベノミクス上昇相場〟では、初めての26週移動平均線割れということになる。週末までに大きく戻して、割り込みが回避されることを期待しているが、もし逆になった場合は、ある程度中期的な期間での調整を覚悟する必要が出てくる。

 また、米株式市場に変調の兆しが見えてきたことも気懸かりだ。NYダウ平均株価は、19日まで4営業日続落で、心理的なフシ目とされる1万5000ドル割れ寸前まで低下しており、モメンタムから判断すると調整基調にあり、トレンドラインの転換を含めて、こちらも正念場を迎えている。
消費関連株を攻める! 今期月次売上好調な有望6銘柄
 株式市場は〝鶴の一声〟ならぬ〝アベの一声〟で株価の居どころを大きく変えた。アベノミクスを逆さ読みすると「竦(すく)みのベア」、すなわち売り方(=ベア)がすくんでしまう上昇相場を暗示していた!?ともいえる。

 もっとも投資家にとっては福音となったアベノミクスも、一般庶民にとってどうなのかはまだ審判が下っていないようにもみえる。バロメーターとなるのは、個人の財布のひも、すなわち消費の動向だが、高額商品の分野では回復傾向が顕著となっているものの、これは株式市場上昇に伴う資産効果による部分も大きい。株高の恩恵の届きにくい低所得者層にとっては、脱デフレどころか、収入の伴わない物価上昇は局地的スタグフレーションという笑えない状況を作り出しかねない。

 では、日経平均が5月23日に1143円安という記録的な急落をみせてから6月中旬にかけての株価下落期間中の消費動向はどうだったか。三段論法でいけば、6月の統計が吉と出れば、一般庶民にもアベノミクスの恩恵が及んでいることを証明する形となる。

 果たして、6月の百貨店売上高における身のまわり品の売上高は前年比14%増という2ケタの伸びを示した。宝飾品だけでなく、実用品全般も好調。消費者のマインドは広く改善の方向を示していることが分かる。

 こうした状況下で、投資対象としては個人消費関連の勝ち組企業に照準を絞りたい。今期に入ってから月次売上高がひと際好調な有望6銘柄を抜粋した。

◆既存店月次売上高の好調続く消費関連企業

  銘柄<コード>   6月の月次売上高  株価(円)

ABCマート<2670>  11.2%増     4310
スターバックス<2712> 11.7%増   9万5300
Jフロント<3086>   16.6%増      733
H2Oリテイル<8242> 26.0%増      829
Uアローズ<7606>    9.4%増     3985
スギHD<7649>     4.5%増     3880