【豪ドル】 新興国通貨の不安定化で、豪ドルにも調整売り

RBA議事録は豪ドル安を要請か
豪ドル/円相場は、1豪ドル=90円台を回復する場面も見られたが、その後は87~89円水準まで値位置を切り下げている。米金融緩和の縮小を見据えて新興国の株式・為替市場が不安定化していることが、豪ドル相場に対してもネガティブ材料になっている。オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)金融政策決定会合の議事録も、利下げの選択肢を残したことで豪ドルにネガティブ材料と評価されている。

金融政策決定会合の議事録であるが、「メンバーは一段の利下げの可能性を否定したり、利下げが差し迫っているとの意識を示すべきではないとの点で意見が一致した」として、総じて中立的なスタンスを表明している。ただ、政策を決める上では「為替レートの動向は重要になるだろう」としたことで、マーケットは更に豪ドル安が進行しないのであれば、追加利下げは否定できないとの評価から、豪ドルに対しては調整圧力が強くなっている。同会合の声明では、「豪ドル相場はなお高い」、「豪ドル相場は一段と下落する可能性」、「短期的にはトレンドを下回る成長が続く見通し」といった慎重な見方が示されていたことを考慮すれば、特にサプライズ感はない。ただ、これによって豪ドルが買いづらい地合には変化がないだろう。

もっとも、中国株が総じて堅調に推移する中、豪ドル相場の下落余地も限定されよう。既にシカゴ先物市場では豪ドル売りポジションが極めて高水準に達しているため、一段と豪ドルを売り込むことが難しい状況になっている。総じて現行の価格水準で乱高下を繰り返す不安定な値動きを想定したい。新興国市場の不安定化からは、やや下値不安の方が大きい情勢も、大きな値動きは想定しづらい。

テクニカルでは、91円水準にある一目均衡表の雲下限が抵抗線に。直近安値86.41円がターゲットに。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から7勝5敗へ。14日RSIは41.59。

今後1週間の予想レンジは、86.50~89.50円。

主要イベント
【 オーストラリア 】
8/21(水)6月ウェストパック景気先行指数
8/22(木)6月コンファレンス・ボード景気先行指数

【 日本 】
8/19(月)7月貿易収支
8/19(月)6月景気動向指数