FOMC議事録に注目=外為どっとコム 神田卓也

株価頼みのドル/円相場
本日のドル/円は、株価頼みの展開が続き、97.10円台に下落したかと思えば、97.60円台まで反発する主体性に乏しい展開となった。NY市場終盤に、米FOMC議事録(7/30-31分、27:00)が発表される事から積極的な取引が控えられた結果、ドル/円の値動きは株価動向に委ねられたようだ。
FOMC議事録の注目点1
注目の米FOMC議事録について、第1の注目点は「量的緩和第3弾(QE3)の早期縮小」を示唆する内容となるか否かであろう。9月FOMCでの縮小開始観測が高まればドル高に振れると見られるが、早期の緩和縮小を嫌気して米国株が下落するようだと円高圧力がかかる事も考えられる。
FOMC議事録の注目点2
第2の注目点は、「フォワード・ガイダンス修正」に関する議論の有無だ。米WSJ紙は7月に、FRBがゼロ金利を維持する期間の目安としている失業率の目標値を6.5%から6.0%に引き下げる事を検討する可能性があると報じたが、7月のFOMC声明では目標値の修正はなかった。もし、議事録でガイダンス修正の議論が進んでいた事が明らかになれば、QE3の早期縮小が示唆されたとしても、長期金利が低下する可能性が高く、ドル/円の重石となるだろう。もっとも、この場合も株価が金利低下を好感して上昇すれば、円安効果をもたらす可能性がある。
株と金利の動きに注意
いずれにしても、議事録の内容とともに株価や長期金利の動向に注意を払っておく必要があるだろう。