まだレンジを突破したわけではない…!!

やはり決めてはFOMC議事録 - ドル全面高
※ご注意:予想期間は8月23日と表示されていますが、本日(22日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 注目の7月30-31日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を控えて、大きく揺れ動いた昨日のマーケット。東京タイムは株式市況を睨みながら、欧州タイムは前日にユーロ高に対する調整を鑑みながらの揺れ動きを見せていましたが、最終的にはドル全面高となりました。

 “QE(米量的緩和)縮小時期”は明示されることはありませんでしたが、「“年内の縮小”を“メンバーのほぼ全員”が“概ね支持”」したことが明らかにされたからです。「近い将来のQE縮小をより明示すべき」との主張も、“9月縮小開始への思惑”を膨らませる形で後押した感があります。こうして米長期金利は2年1ヶ月ぶりとなる2.896%へと上昇(債券価格は下落)し、つれてドル円は98円手前へと値を切り上げていきました。

 もっとも「辛抱強く経済情報を見極めるべき」「金利上昇が経済抑制の主因となる可能性」といった主張を背景に“QE縮小は12月へ先送り”との思惑も残存し、昨日に関しては98円ラインを突破することはかないませんでした。
“9月縮小開始の思惑”は高まりやすく、“短期筋の仕掛け”も入って来やすい…!?
 こうした中で本日の展開ですが、昨日のFOMC議事録を受けたドル全面高の流れが“さらなる上値追いに発展するか?”がポイントと見られるところです。

 「年内の縮小を概ね支持」した状況からは、“9月縮小開始の思惑は高まりやすい”と考えるのが自然であり、ストップロスを狙った“期筋の仕掛け的な動きも入って来やすい”と考えるのが自然となるからです。
しかし思惑一巡後は…?
 一方で、昨日台頭したのはあくまでも“思惑”であり、決して“時期が明示されたわけではありません”。そしてFOMC議事録という大きなイベントを終えたことで、今後は“来月6日の米雇用統計を始めとした主要な米経済指標”の結果で“QE縮小の思惑(時期)が左右する”と考えるのが、これまた自然となります。そうすると思惑一巡後は、再び“株式市況を睨みながら”“リスク回避/選好に揺れ動く”という元の展開に戻るというのが、現時点の材料ではメインシナリオということになります。
まだ“97.00-98.65円”のレンジを脱却したわけではない!!
 大きくドル買いが進行した昨日ですが、まだ“97.00-98.65円”のレンジを突破したわけではありません。上方向への動きを期待しつつも、まだこの間を“大きく揺れ動く”を基本にし、そしてレンジを外れたところ(あるいはその手前)では“急に動きが押さえられる(現在の動きであれば上値が押さえられる)”といった展開を想定しておきたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:98.775(日足・一目均衡表先行スパン上/下限)
上値4:98.649(8/15高値)
上値3:98.403(50日移動平均線)
上値2:98.236(8/15~8/20の76.4%戻し)
上値1:97.980(8/15~8/20の61.8%戻し、大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:97.685
下値1:97.436(8/20~8/21の50%押し)
下値2:97.282(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:97.046(8/15-16安値、大台)
下値4:96.897(8/20安値、8/8~8/15の61.8%押し)
下値5:96.739(ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:33 ドル円 抵抗・支持ライン追加