買い手控えで続落、リスク資産離れを警戒

引き続き米量的金融緩和の早期縮小観測を注視
 あす(23日)の東京株式市場は引き続き薄商いで方向感に乏しい地合いが続き、日経平均株価は続落となりそうだ。米量的金融緩和の早期縮小観測を背景に、世界規模でリスク資産を対象とした運用からの資金流出が継続しており、米国やアジアの株式相場が下落基調にあるなかで、日本株にも買い手控えの傾向が強まっている。

 22日の東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が6日続落し、心理的なフシ目とされていた1万5000ドル台を下回ったことを嫌気して、日経平均株価も売りが優勢となり、終値は前日比59円安の1万3365円と反落した。東証1部の売買代金は、9日連続で2兆円を下回る低迷が続いている。 

 市場関係者からは「朝方に日経平均株価が一時、1万3300円台を割り込む場面があった。過去の売買でボリュームの膨らんでいる1万3000~1万3300円の価格帯まで下落してくると調整が長引く懸念がある」との見方が出ていた。

 日程面では、東電福島第1原発の汚染水の海洋流出に関する現地調査に注目している。
アフリカ投資に商機 政府が資源開発、インフラ輸出を支援
 安倍晋三首相は来年1月にもアフリカ諸国を歴訪する方向で調整している。アフリカは原油をはじめ豊富な天然資源を抱え、ほとんどが未開拓地でインフラ投資の余地が大きい。

 特に「サブサハラ」と呼ばれるサハラ砂漠以南の地域は原油や天然資源の宝庫で、アフリカ南部諸国との結びつきを強め、資源の安定調達につなげていく。政府開発援助(ODA)を活用したインフラ輸出の拡大にも力を入れる構えだ。

 いずれの国も治安に不安が残り、安全確保と企業活動には規制緩和が必要だが、今後の成長の余地は極めて大きい。

 IMFはアフリカの経済成長を相当強く見ており、特に南部アフリカの成長率は13年5.6%、14年は6.1%を予想、中国、インドの成長鈍化をしり目に成長が加速する見通しだ。成長の牽引役はやはり原油産出国でナイジェリアの7.0%、アンゴラ7.3%、ガボン6.8%などが並ぶ。

 最大の貿易相手ユーロ圏の経済情勢も好転の兆しを見せており、資源開発とインフラ投資を中心に日本企業にもビジネスチャンスが訪れている。

◆アフリカ開発関連銘柄

国際帝石<1605>  日本を代表する石油・天然ガス開発専業企業、モザンビークで探鉱鉱区の権益取得
大成建設<1801>  ナイジェリア・ワリ精油所発電所やガーナ幹線道路改修など現地の実績豊富
日揮<1963>    プラントエンジニアリングの国内最大手で北アフリカで40年以上におよぶプロジェクトの実績
日上下水道<2325> 上下水道の企画、調査、計画、設計、工事監理、維持管理などコンサルタント会社、アフリカ市場に狙い
日立建機<6305>  総合建設機械大手でザンビアの銅鉱山への納入実績を持ち、部品再生工場によるサービス体制を強化
東洋エンジ<6330> エンジニアリング専業大手で北アフリカを中心に各種プラントを多数整備、アンゴラなど南部でも実績
三井物産<8031>  ガーナの火力発電所の拡張工事などに実績を持ち、モザンビークLNGプロジェクトに参画