<マーケットアイ> 外国人投資家、再攻勢はいつか? 成長戦略第2弾が焦点(2)

 SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「今後、外国人投資家が日本株を再度、買い越しに転じるかどうかは、成長戦略次第だろう」という。特に、国家戦略特区を有効活用するなどの具体的な成長策をどこまで前面に押し出せるかがポイントとみている。

 安倍政権の成長戦略第2弾は、秋の臨時国会召集を前に具体化するのではないかとみられており、その内容が関心を集めている。

 第一生命経済研究所の桂畑誠治主任エコノミストも「外国人が本格的に日本株に投資するためには、魅力的な成長戦略を打ち出すことが絶対条件。金融緩和などで期待できるのは一時的な外国人買いに過ぎない。長期投資家は本格的な成長戦略が出て始めて本腰を入れて日本株を買うはず」という。

 具体的な成長戦略の内容としては「農業の開放を含め環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)にきちんと参加すること。また、法人税減税に関しても、欧州など他の先進国に比べても若干低くなる程度の目立った対応が必要だろう」と桂畑氏はみている。特に、安倍政権の成長戦略第2弾に関しては「6月は買いの勢いが衰える程度だったが、今度も期待外れの内容となれば、外国人は売り姿勢に転じる可能性がある」と同氏は指摘する。

 市場には、東京での2020年のオリンピック開催が決まれば景気浮揚期待から外国人買いが流入すると期待する声もある。

 安倍政権の成長戦略第2弾の発表が見込まれるこの秋は、外国人買いの動向を含め日本株市場にとっての正念場となる可能性がある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)