<私の相場観>=岩井コスモ証券・投資調査部副部長 有沢 正一氏

 相次ぐ重要イベントを控えて、当面は見送りムードが強くなりそうだ。ただ、日経平均ベースの今期EPSは900円程度で、予想PER15倍の水準となる日経平均1万3500円は底値圏と考えられる。ここを下回るような水準は押し目買いの好機と捉えるべきだ。

 イベントとしては、9月6日に発表される8月の米雇用統計が注目される。次回FOMCで金融政策の変更があるとの観測も強く、今回の雇用統計はこれまでに増して関心が高まる。

 そして、その翌日、7日にはIOC総会で2020年の五輪開催地が決定される。東京に決定するようであれば、手掛かり材料難で夏枯れ気味だった株式市場にとって格好の〝カンフル剤〟になりそうだ。

 消費増税を巡る論議とともに景気減速を回避すべく新たな成長戦略、景気刺激策なども浮上してくることになるだろう。これにまでに報じられた成長戦略に関連する企業の株が見直されるケースもありそうだ。

 また、9月中間期末を意識した高配当利回り株への物色が活発化する可能性にも留意しておきたい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)