【米ドル】 米金利と連動した展開で、経済指標のチェックが続く

29日の米GDP、そして来週は米雇用統計の発表へ
米ドル/円相場は、8月8日の1ドル=95.81円をボトムに、98~99円水準まで値位置を切り上げる展開になっている。米金利上昇圧力が継続する中、日米金利差拡大を背景としたドル買い・円売り圧力が強くなっている。ただ、資産価格が不安定化していることで円売りを進めることに対する警戒感も根強く、大きな値動きには発展していない。23日に発表された7月米新築住宅販売高が大きく落ち込んだことも、ドル高・円安傾向にブレーキを掛けている。

8月21日に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(7月30~31日開催分)では、「ほぼ全ての参加者」が年内の債券購入ペース縮小を「概ね支持」していることが確認された。「2、3人のメンバー」は更に経済指標を慎重に見極めるべきとの見解を示しているが、全体的なトーンとしては9月にも緩和策縮小が決まる可能性が高いとの印象が否めず、米長期金利は年初来高値の更新を続けている。この動きと連動してドル/円相場も地合を引き締めてきたが、23日に発表された7月新築住宅販売高は前月比-13.4%と2010年5月以来の減少率を記録したことで、その後は「米金利上昇→日米金利差拡大→ドル高・円安」の動きが一服している。

今週は29日の国内総生産(GDP)を筆頭に月末に向けて重要経済指標の発表が多数予定されているが、9月6日の8月米雇用統計が発表されるまでは、日々の経済指標に一喜一憂する不安定な値動きが続くことになるだろう。緩やかなドル高・円安基調が継続する可能性が高いと考えているが、指標の悪化が続くようであれば、短期調整リスクが高まることになる。

テクニカルでは、一目均衡表の雲がある98.75円水準での攻防に。にトライする展開。転換線のある98.00円水準が支持線。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から8勝4敗へ。14日RSIは54.70。

今後1週間の予想レンジは、97.50~99.50円。

注目イベント。
【 米国 】
8/26(月)7月耐久財受注高
8/27(火)6月S&Pケースシラー/住宅価格指数
8/29(木)新規失業保険申請件数
8/29(木)第2四半期国内総生産
8/30(金)7月個人所得・支出
8/30(金)8月シカゴ製造業PMI
8/30(金)8月ミシガン大消費者マインド指数

【 日本 】
8/29(木)7月小売売上高
8/30(金)7月失業率
8/30(金)7月消費者物価指数
8/30(金)7月鉱工業生産
9/3(火)8月マネタリーベース