<株式トピックス>=低迷相場の背景に、減らない信用買い残の存在

 26日の東京株式市場は、売り買いともに手控えムードが強まるなかで、日経平均株価は前週末終値近辺での小幅な値動きに終始し、終値は24円安の1万3636円と小幅反落となった。東証1部の売買代金は、1兆2759億円と閑散商状に拍車が掛かった。東証1部の売買代金は今年2番目の低水準となり、市場エネルギーはなお低迷している。お盆休み入りの12日から始まった東証1部売買代金の2兆円割れは、26日で11営業日連続となり、一段と様子見ムードが強まっている。
 低迷相場背景として、米量的金融緩和の早期縮小観測を背景とした、世界規模でリスク資産を対象とした運用からの資金流出などが取りざたされているが、市場関係者のあいだでは「ほとんど減少しないで高止まり状態にある信用買い残の存在」が話題となっている。東証が明らかにした8月16日申し込み現在の2市場信用取引現在高は、2兆9992億円で、直近のピークに当たる5月31日時点の3兆1719億円からほどんど減少をみせていない。
 日経平均株価は7月19日に、1万4953円で高値を付けて以降調整局面が続いているわけだか、信用買い残の面ではほとんど整理が進捗せずに、売り圧迫要因が残ったままとなっているわけだ。これは、調整の株価水準がほぼ1万3500円水準に止まり、含み損を抱えた多くの投資家が「まだ辛抱可能で、先高に期待をつないでいる」状態にあり、見切り売りに到っていないことの現れといえる。しかし、それは裏を返せば「株価が上昇し始めてても、多くの戻り売りが待ち構えている」ということにもなり、こう着状態を招いているわけだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)