ここからは上値期待、ただし…!?

QE縮小後ズレ観測から“往って来い”
※ご注意:予想期間は8月28日と表示されていますが、本日(27日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 先週末の新築住宅販売件数に続き、米耐久財受注も事前予想を大きく下回ったことから、“QE(米量的緩和)の縮小開始の時期が後ズレする?”との見方が優勢となりました。この影響で米長期金利は2.7%台後半へと押し下げられる(債券価格は上昇)と共に、ドル円は98円前半へと一気に下落しました。

 一方で“QEの縮小後ズレ観測”は、NYダウを後押しする要因でもあります。このため15,000ドル台でしっかりとした推移を見せたことから、ドル円は98円後半へと次第に押し戻される“往って来い”を見せました。
ケリー国務長官の緊急会見で再び“往って来い”
 ところがここでもう一波乱。“化学兵器使用の疑いがあるシリア政府を非難”し、“米国軍事介入を窺わせた”ケリー国務長官の緊急会見で流れは一変。リスク回避姿勢の台頭から再び98円前半へと押しやられるという“方向感の定まらず”再び“往って来い”となる“上を下への乱高下”を演じて昨日の取引を終えています。
方向感不在から脱却できるか…?
 こうした中で本日の展開ですが、“方向感不在の展開から脱却できるか?”が注目されるところです。

 “米経済指標の結果に一喜一憂する展開は続く”と見られる中、“日足・一目均衡表選好スパンの雲の上限(現在は98.77円)”“5/22を基点とする三角保ち合いの上辺(同99.20円)”ががっちりと上値を押さえおり、これに沿ってドル売りオーダーも分厚く展開しています。一方で“日足・一目均衡表転換線”と“8/20~8/23の50%押し”が98円の大台ラインで重なっており、日足・一目均衡表基準線(同98.12円)から下方向に展開するドル買いオーダーと共に下値をがっちりと支えている感があります。
ただし“シリアへの米軍事介入”には警戒を…?
 強弱が混在する米経済指標が続く状況下では、方向感が定まりづらいと考えるのが自然です。このため“『98.00円(98.12円)~(98.77円)99.20円』のレンジを割り込むのには時間がかかり、目先はその中で揺れ動く”と考えるのが自然ということになります。そしてその下限に近づく現状では“底堅く推移し、反発を期待”ということになり、これを基本路線とした戦略で臨みたいところです。

 もっとも“シリアへの米軍事介入”というリスク回避要因が新たに浮上していますので、“割り込んだら素直に撤退”という条件はついて回りますが…?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:99.149(8/23高値、8/5高値、ピボット2ndレジスタンス、《三角保ち合い上辺》)
上値4:98.958(100日移動平均線、8/2~8/8の76.4%戻し、大台)
上値3:98.841(8/26高値)
上値2:98.768(日足・一目均衡表先行スパン上/下限)
上値1:98.640(50日移動平均線)
前営業日終値:98.521
下値1:98.289(8/20~8/23の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値2:98.023(日足・一目均衡表転換線、8/20~8/23の50%押し、ピボット2ndサポート、大台)
下値3:97.871(8/8~8/23の38.2%押し)
下値4:97.757(8/20~8/23の61.8%押し、20日移動平均線)
下値5:97.476(8/8~8/23の50%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
12:49 ドル円 抵抗・支持ライン追加